【新シリ(仮)】これまでのあらすじ 兼 総集編[1]

 「ストレイテナー、襲来」

 

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すっごいかっこよかったの!! 今まで生きてきたなかで、いちばん熱い気持ちになったの!!

 

初夏。

高校2年生の戸崎(とさき)あかりは、ロックバンド「ストレイテナー」のライブを(彼氏のタイジュくんと)観て感化され、同じクラスの親友・御神本(みかもと)すずかに「バンドやろう!」と言い出す。

ギターの腕前が超一流であるという同学年の”的場マキ”をスカウトする、とか言っているあかりに、すずかは冷静に難色を示す。

ベースはすずか、そしてドラムは「体力だけはありそう」(byあかり)な真島正志(ましま まさし)がやる、という青写真をあかりは持っていた。

 

放課後、TSUTAYAに立ち寄ったすずかは、”的場マキ”らしい人物の後ろ姿を目にする。

 

「見知らぬ、洋楽」

 

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「たぶん、わたしのクラスの男子も女子も、『スライアンドザストーン』なんてひとりも知らないよ?」

違う! (💢・_・)

「え!? ご、ごめん、なにか気に障ること言った!?」

「『スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン』!!

 ( ー`дー´)キリッ」

 

「で、お父さんが持ってるその『ぼーどー』ってアルバムのほかに、代表作があって、それを探していたんだ?」

There's a Riot Goin' On ( ー`дー´)」

「!?」

 

 

TSUTAYAのレジで店員と的場マキが揉めていたのだ。間にすずかは割って入り、マキにCDの検索方法を教えてあげる。結局マキが探していたCDは見つからなかったが、すずかは店外でマキと会話を試みる。

音楽のことになると人が変わるマキの性質を、すずかは知るのだった。

 

「鳴らない、打鐘

 

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大っ嫌いだよ、あんなヤツ!!!!!! (;´Д`)

 

 

 

「おれはな、御神本」

「なによ」

ロードバイクで日本一周したいんだ

「え、え、え、えっ……   なにそれwww」

笑うな!!(#゚Д゚)

 

 

 

運動公園で、部活帰りの真島正志をあかりは待ち構えていた。バンドの件を真島に伝えるあかりだったが、「すずかが噛んでいる」ことと知ると、あからさまに真島は不快感を示す。

真島とすずかはたしかに同じクラスの体育委員同士だが、真島はすずかに「コケにされている」ように思っていた。

 

姉に買い物を頼まれていた真島は、用を済ますためデパートに行くが、そこでバッタリすずかと居合わせる。水泳部であるすずかは、そのデパートのスイミングクラブの所属だったのだ。

屋上で真島はすずかに自分の将来の夢を語らされるハメになる。

自転車部の真島は、「ロードバイクで日本を一周したい」という夢を持っていた。すずかは真島の夢を知り、思わず笑ってしまう。

しかし、すずかの将来は未だ漠然としていた……。

 

「雨、逃げ出したあと」

 

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雨が降っている。

止む気配がない。

あかりが、食堂の席でずっと突っ伏している。

 

 

あかりは、的場マキの教室に突撃し、マキのスカウトを試みるが、見事に失敗する。

 

「マキ、心のむこうに」

 

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 あー、ムカムカする!!

 

許せない・・・・・・。

ビートルズって人の名前だっけ』って言った子が、バンドを作ろうだなんて!!

 

 

あかりの申し出を拒絶した的場マキ。

彼女は、ビートルズがバンドであることすら知らなかった、あかりの厚顔無恥ぶりが、許せないのだった。

 

 

 

「わたしはジョン・ロードが欲しいんですっ

 

ジョン・ロードみたいな彼氏?」

「違います(即答)」

 

「この曲のリフに合わせられるようなキーボードを・・・・・・キーボードを弾けるひとを」

 

 

あかりの態度にイラついて、スタジオで攻撃的にギターを弾くマキ。

彼女は、ディープ・パープルにおけるジョン・ロードのようなキーボード奏者を探し求めていた。『ハイウェイ・スター』(ディープ・パープルの代表曲)における間奏のような、火の出るようなセッションがしたかったのだ。

 

総集編、つづく

 

(1774文字)