夕方
某・児童文化センター
bakhtin19880823.hatenadiary.jp
ーー11月中旬のあの一件以来、わたしにつっかかってきた小学4年(?)の男の子を、なぜか、探しに、ときどきこの児童文化センターに立ち寄っていた。
でも、なかなか逢えないまま――今週も平日が終わってしまいそう。
『(゚.゚) あっ』
!!!!!!!!
「( ^o^)ねえ!! わたしのこと、わたしのこと、おぼえてるよね?」
「(-_-;)うるさいよ、ねーちゃん」
「い、いけない、大声出ちゃった」
「おぼえてるよ、日本史の話をし出したら止まんなくなって、先生に怒られてたよな?」
伊吹先生に怒られたわけじゃないし💢
……心なしか、口ぶりが粗暴に……。
去年の秋はあんなにかわいかったのに
「なあねーちゃん」
「わたし『愛』っていう名前があるんだけど」
「(困惑して)・・・・・・」
「あ、ごごごめんごめんやっぱり『ねーちゃん』でいいから」
「ねーちゃん、ここでまえにキーボード弾いてただろ」
「キーボードじゃなくて、エレクトーンね。」
「フ、フン」
「でもどうしてそのことーー」
「おれの学校で『すごい美人のJKのねーちゃんが文化センターにキーボード弾きに来てた』って大騒ぎになった」
(;-_-)ううっ
「き、キーボードじゃなくてエレクトーンだからね。
そうねえ……」
「なにキーボードとにらめっこしてんだよ」
「エレクトーンだっていってるでしょ💢」
「……なんか弾いてほしい曲あったら弾いてあげるけど」
「マジ!? ねーちゃん、米津玄師の『Lemon』弾いてくれよ」
「えーっ」
「は!?」
「ーーわかったわよ、でもLemonのあとでもう一曲弾くから、黙って聴いてなさいよ。
いい?」
「(・д・)チッ」
♫『Lemon』♫
ーーーーーー
♫?????♫
「なんだよこの曲」
「Lemonつながりでね――、
XTCってバンド、知ってる?」
「は!? (;´Д`)知ってるわけねーだろ」
「『Oranges & Lemons(オレンジズ・アンド・レモンズ)』ってアルバムがああるんだけれど」
「(;´Д`)こじつけかよ!!」
「そのアルバムの『The Mayor of Simpleton』って曲を、適当にアレンジした」
「!?!?!?」
「ねえ」
「なんだよ」
「もう一曲だけ弾くね」
「あっそ」
「ーーなんか、せつないな」
「え、せつなくなんかないわよw」
「(スルーを覚えて)洋楽?」
「洋楽。
イギリスのロックバンド。
もう永遠に完全復活することはないけど」
「あ、クイーン!?」
「ちがーうww」
「(;'A`)じゃあなんだよ?!」
「……ふふっw」