岩波文庫(青)

穂積陳重『法窓夜話』 #2

53 国際私法 国際私法という名前については、1864年に清でウィリアム・マーティンが中国語に翻訳した『万国公法』の中に「公法私案」という名前で用いられたのが端緒である。 1866年に西周先生が某教授の講義を翻訳して『万国公法』として出版したが…

穂積陳重『法窓夜話』

「法をひろい側面でとらえ、日本の近代法成立に力を尽くした著者ならではの興味深いエッセー」と帯には書いてある。 百話あって、僕は50話まで、つまり半分を読んだ。折り返し地点だ。 51 民法 民法という言葉は、津田真道先生という人が、慶応4年(18…