さやかの頭痛

孤絶の文学少女(後編)

保健室 わたしは、青島さやかを、保健室まで連れていき、ベッドに寝かせた。 いまは、彼女が寝ているのを見守っている。 熱があったみたいだ。 彼女の寝息は、しだいに穏やかになってきていた。 夕方の六時が過ぎたときだった。 青島さやかが、眼を覚ました…