bakhtin19880823.hatenadiary.jp
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茶番めいた、2学期はじめの、夏休みの宿題をめぐる、伊吹先生との亀裂ーー
まあ結局は、アレは、わたしがいろいろ大人げなかっただけなんだけど。
その伊吹先生との亀裂も、すぐに修復して、たぶん、1学期よりも伊吹先生といっそう親密になったわたし。
最近は、締め付けがゴニョゴニョと厳しくなって、生徒が先生のおうちを訪問することすら、女同士であっても、問題視されることが多いらしい。
生徒が先生の家を訪問することなんて、昭和が終わる間際になっても、当たり前のことだったって聞いたけどね(明日美子さんの口からも)。
伊吹先生「あら、あたし昭和63年生まれだけど、中学のときとか、先生の家をたずねたり、ぎゃくに先生があたしンちに来ることなんか、当たり前だったわよ?
ま、男の先生のところには、流石に気後れしたけどねww」
わたし「(プリン・ア・ラ・モードを食べる手を止めて)息を吐くように、じぶんの個人情報を晒すタイプですか、先生は……(-_-;)」
「私立」の女子校ゆえ、治外法権が、特権になってゆく。
ーーその是非は別として、この『メルカド』という喫茶店は、制服を着た女子生徒とスーツ姿の女教師がテーブルで向かい合って話していても、誰も咎めない、良いお店なのである。
それにしても……
わたし「(小声で)先生の誕生日っていつなんですか」
伊吹先生「(かなり大きな声で)6月8日」
わたし「あっ」
・
・
・
伊吹先生「ねぇ、このクリームソーダに浮かんでるアイスクリーム、ピンポン玉みたいじゃない?」
わたし『ガクッ!!』
わたし「天然でそう言ってるんじゃないでしょうね!?
あ……ごめんなさい、タメ口みたいになっちゃいました(-_-;)」
伊吹先生「全然いいよ! そういう教師と生徒の関係、じつはちょっと憧れてるの!
共学の高校で、もし生徒が男子生徒だったら、松嶋菜々子とタッキーになっちゃうけど」
わたし「は、はい!?」
伊吹先生「知らない?
『魔女の条件』ってドラマ」
スマホでいろいろググっていろいろ見せてくれる伊吹先生……。
わたし「でもこれ初回放映1999年って、わたしが生まれる前のドラマじゃないですか!!」
伊吹先生「うん、そうそう」
わたし「あのねぇ…(^_^;)」
伊吹先生「もっと昔だと、『高校教師』っていう、もっっっと酷いのがあったけどね」
わたし「悲しくなるから、わたしが生まれる前のドラマのはなしはやめましょうよ。
(-_-;)」
伊吹先生「で、クリームソーダに浮かんでるアイスクリームがピンポン玉みたいって話にもどすけどさぁ」
わたし「まだ何かあるんですか!?(;´Д`)」
伊吹先生「卓球よ、卓球」
わたし「ああ、なるほど、福原愛さんですね……」
伊吹先生「羽田さんの世代は流石に『さん』付けするよねー。あたし学年がまったく同じだから、羽田さんの下の名前と紛らわしいけど、『卓球の愛ちゃん』ってずっと呼んでたのよ。
でも愛ちゃん、あ、卓球のほうの愛ちゃんねw
ーー(遠くを眺めるような目で)よく頑張ったよ、彼女。
テレビに出ずっぱりで、負けても、負けても」
わたし「――含蓄のあることも言えるんですね。」
伊吹先生「えーっ(;´Д`)!? ひどーい」
わたし「たしか……、
福原愛さんが入った大学って、伊吹先生と同じ大学じゃなかったですっけ。
彼女が中退したとはいえ、伊吹先生はわせだだいgーー」
伊吹先生「そう思うでしょw」
わたし「はいぃ!?」
伊吹先生「あのねえ、あたしが出た大学はね、エラい政治家が創って」
わたし「それ、大隈重信でしょ」
伊吹先生「日本近代文学のはじまりを告げる作家が文学部で教えてて」
わたし「それ、坪内逍遥でしょ」
伊吹先生「新型細胞をでっち上げたひととか、黒い話題には事欠かなくて」
わたし「それ、小保方晴子でしょ」
伊吹先生「でもねえ、あたしが出た学部の名前、『文学部』じゃないのよ」
わたし「じゃあ文化構想学部」
伊吹先生「ざんねーん!!」
わたし「あんまり大声出して周りに迷惑かけると、そのクリームソーダ飲んじゃいますよ!?」
伊吹先生「あのね、あたしが出た学部の名前、第一文学部」
わたし「へっ!? そ、それ、つじつまが合わないじゃないですか? だって」
伊吹先生「『だって福原愛さんと先生は同学年で……』って言いたいんでしょ?」
わたし「そうですけど」
伊吹先生「あたしと福原愛ちゃんは同学年。
だから、あたしが出た大学は早稲田大学じゃないのよーん」
く……、
クリームソーダ、いますぐ強奪して飲んでやりたい!!