わたし「(^ワ^=)でね、さやかったら、『恋は盲目』ってああいうことなのかしらね、テスト勉強も手につかない様子で──」
アツマくん「(・_・ )愛」
わたし「(^ワ^;)ギク」
アツマくん「(・_・ )あんまりひとのそういう事情をおちょくるのは感心しないなあ」
わたし「(^ワ^;)」
アツマくん「(・_・ )ハルやアカ子さんにまでちょっかい出してるみたいじゃないか。そのうえ、さやかさんにまで探りを入れて──、
(・_・💢)もうちょい、そっとしておくもんじゃねーのか、そーゆー他人のデリケートな部分ってもんは!」
わたし「( ´•_•` ;)」
わたし「( ´•_•` ;)ごめんなさい」
アツマくん「(・_・ )おれに謝られてもなあ。
まぁ過度に干渉すんなよ、ってことだ。
( ・ᴗ・ )そっとしといてやれよ、そういうことは」
わたし「アツマくん……、
おとうさんだ、この家のおとうさん」
アツマくん「(;´Д`)は!? 意味わかんねえ」
わたし「そうやって叱ってくれるじゃん。ほら、お料理対決でわたしが葉山先輩と口論になってる時もさ……」
アツマくん「叱られて嬉しい人間なんていんのか」
わたし「きちんとわたしが納得できるように叱ってくれたなら、嬉しい」
アツマくん「(・_・;)おまえのおとうさんも、おまえに怒ったりすんのか」
わたし「怒るのと叱るのは違うよねえ」
アツマくん「じゃあやっぱおまえを叱ったりもするのか」
わたし「ぜんぜん」
アツマくん「(;´Д`)なにィー」
わたし「だってわたしまじめだったし」
わたし「すっごい小さい時に利比古ときょうだいげんかした時とか? そういう時はわたしがおとうさんに叱られたってことはあったなー、お姉ちゃんのほうを叱るよねーやっぱり」
アツマくん「意外だな、弟を溺愛してる割には」
わたし「でも30秒後には仲直りしてたし、わたしがすぐ反省してるの、おとうさん見ていて、よしよし愛はいい子だな、って頭をなでなでされて…うれしかった💛」
アツマくん「(;; ´Д`)」
わたし「ね、アツマくん。これからもわたしが良くないことしてたら、叱ってね💛」
アツマくん「……」
とつぜん頭を抱え、テーブルに突っ伏するアツマくん。
( ゚д゚)どうしたの!?
アツマくん「(絞り出すような声)不安だよぉ……」
わたし「何が!? もしかして大学受験が!?」
アツマくん「そうだよ~浪人したら浪人したで、予備校のお金とか家族に迷惑かける」
わたし「今から浪人想定とか、後ろ向きにも程があると思うんですが」
わたし「(;´・ω・)自信ないの?」
アツマくん「ない」
わたし「(`・ω・)ノ( ´д`;)ナデナデ」
アツマくん「愛~」
わたしは──
アツマくんの背中を、さすってあげた。
アツマくん「(さすられながら)愛ぃ~、おれ、大人なんかじゃねえよぉ~」
わたし「よしよし」
アツマくん「(;▽; )ウワーン」
わたし「よしよし、アツマは強い子だぞ」
アツマくんが、わたしの手を握りしめてきた。
アツマくん「ありがとな~、愛、ありがとな~、恩に着る」
大学受験期のメンタルヘルス。
みんな、アツマくんみたいに、なっちゃうものなのかしら。
藤村さんも?
想像つかないな。
そういえば。
八木先輩が、ちょっと心配だ。
この前、進路指導の先生と口論になっていた……。
焦燥、っていうのかしら。
朝ごはんのスープを作りながら、
藤村さん、
小泉さん、
八木先輩、
そして、葉山先輩、
それぞれの進路に、思いを巡らしていた。
アツマくんの進路もw
思いやってあげよう、アツマくんを。
アツマくんに優しくしたい。
優しくするのが、わたしのつとめ。
お皿を並べ始めたアツマくん「きょうも期末テストなのに、スープ作ってもらってすまんな」
わたし「お皿並べてくれるとか…そこまでしなくてもいいのに」
アツマくん「おれたち家族だろ。
──!?!?」
アツマくんの背中にもたれるわたし「やっぱり、アツマくんは、おとーさんだな」
アツマくん「い、いきなりの、背後からのスキンシップは、戸惑うんだな」
わたし「受験、ご苦労さま」
アツマくん「(;´Д`)いつまでおまえはおれを背中から抱いてる気だ…」
わたし「だってスープもう出来てるし」
わたし「ありがとう、アツマくん」
アツマくん「(;´Д)なにが、ありがとう、なんだよ」
( ˘͈ ᵕ ˘͈♡)˚๐*˟ ♡