都心
某・学生街…っぽい所
「やっはろー、
じゃなかった、
ヤッホー、戸部」
「なぜ言い直した」
「べ、べつにいいじゃん」
「で?
用件をはよ言え、藤村さんよぉ」
「うん……。
あした戸部ん邸(ち)、貸してよ」
「なんでまたどうして…」
「(ねだるように)おねがい~、
できれば昼間っから借りられないかな? って」
「…悪運が強いな藤村」
「どゆこと?」
「(頭を抱えるようにして)あしたは昼から、講義入れてないんだ…」
「それって昼間っからお邸(やしき)借りられるってことじゃん!!
(∩´∀`)∩やっぱアンタ最高だよ、戸部!!」
「…とほほ」
× × ×
「葉山あした誕生日なのか」
「そう。
それと、はーちゃんイマイチ元気ないみたいだから、元気づけたいの」
「おまえと葉山の他には?」
「八木さんと小泉さん」
「キョウくんは……」
「ばっかじゃないの!? 来るわけないでしょ。
はーちゃんは、キョウくんとは週末に別個で会って、お祝いするの」
「はは…そうかあ。
でも、ってことは、参加者は全員女子……」
「戸部も参加してなんかしてよ」
「でもおれ以外全員女子なんだろ…」
「ビビってんの?w」
× × ×
「ーーで、夜までいていい?
愛ちゃんが帰ってくるのを待つの。
愛ちゃんと会ったら、はーちゃん、きっと元気でるよ」
「あのふたりは特別な絆で結ばれてるみたいだな」
「でしょ? そんであすかちゃんとも一緒になってパジャマパーティーすんのよ」
「却下。」
「ところで」
「なによ」
「藤村さんは…、
ママとは仲直りできましたか? あれから」
(藤村、絶句)