【愛の◯◯】『読書量追い上げるぞ作戦』(前編)

 きょうは勤労感謝の日
 でも高校生には勤労感謝なんてあんまし関係ないよねー。
 
 葉山先輩ともども、「ピアノセッションお疲れ」という労(ねぎら)いなのか、先生方が大目に見てくださり、月曜は半日で帰してもらえた。
 なので、今週は学校が実質3.5日。
 というわけで、今週は週の半分が休みだった(^_^;)

 

 葉山先輩は体調も精神状態も心配だから、毎週3.5日間登校でもいいくらいだと思うけど……、思いすぎか。
「先輩の平日は週の半分でいいです」なんて言ったら、葉山先輩怒っちゃうな。
 

 ただ、3.5日しか登校日がないと、わたしにとっては、持久力がありあまっているというか、暇を持て余しているというか、もっと動きたい(「もっと暴れまわりたい」は……言い過ぎだから(^_^;))。

 

 

 というわけで、
 今日は勤労感謝の日で祝日でお休みなんだけれど、
 こういう日こそ、学生は机に向かって勉強したり本を読むべきよねー。
 わたしまじめだから、なんだかんだ言っても。
 

 ――ということで、『読書量追い上げるぞ作戦』!
 確実にさやかには今年度の読書量で負けているわけだし、もしかしたらアカちゃんにも……。
 ようやく読書の秋が遅まきながらやってきた! という設定で、11月いっぱいの目標、それは読書量でさやかやアカちゃんに追いつくこと。

 

 勉強机の上に大量に既読未読関係なしに本を積んで、ボールペンを片手に読む。
 わたしだって、自分の所有物の本には線を引くのよ(TPOってものはあるけどね)。

 とりあえず休日で朝ごはんも遅かったし、まだお腹空かないから、午後1時すぎまでひたすら読む。

 

・10:38

安部公房『カンガルー・ノート』

 

 

カンガルー・ノート (新潮文庫)

カンガルー・ノート (新潮文庫)

 

 

 

・10:50

梶井基次郎檸檬」(『檸檬』)

 

 

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)

 

 

檸檬」、もう何回読んだかも覚えてない。


 ――「読む本をコロコロ変えるのかよ」って?
 あんがい集中力もたないのよ、わたし。
 集中すべきときは集中できるけどね。
 期末テスト解くときとか。
 でも、テスト期間が終わった日の午後はずっと寝てる、そういう日はわたし以外の誰かが晩ごはんを作る当番、そういうことにいつの間にかなっていた。


「えーっと、『諧調』ってなんだっけ」
「辞書辞書、っと」
「なるほど……」
「この文脈だと『色の調和がとれている』ぐらいの感じかしら」
「フィーリング、フィーリングっと」

 

 

・11:17

井原西鶴『日本永代蔵』

 

 

日本永代蔵 (1967年) (角川文庫)

日本永代蔵 (1967年) (角川文庫)

 

 

ふふ……おもしろいw

 

・11:30

ホメロスイリアス

 

 

イリアス〈上〉 (岩波文庫)

イリアス〈上〉 (岩波文庫)

 

 

ふふ……おもしろいw


・11:45

「1時間たったかー。
 12時まで休憩しよ」

 

ベッドぎわの壁にもたれて、眼をつぶって休憩。

 

(。-ω-)すぴー