♫My Little Lover「Man & Woman」(弾き語りbyわたし)♫

- アーティスト: MY LITTLE LOVER,小林武史,AKKO
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1995/12/05
- メディア: CD
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羽田さん「先輩・・・」
わたし「なあに?」
羽田さん「歌上手いですね」
わたし「ほめてくれた!」
羽田さん「でもわたしのほうがもっと上手いです」
わたし💢「( -_-)ふーん」
♫ラーズ「There She Goes」(by羽田さん)♫
羽田さん、イントロを弾き始めたがーー
羽田さん「あ、あれ、トチっちゃった」
わたし「めずらしい、羽田さんがピアノミスるなんて」
羽田さん「( ;゚д゚)ウッ」
「( ;゚д゚)……」
わたし「どうしたの」
「(;;゚д゚)……」
冷汗をかき始めたわたし「ねえ、どうしたのよ!?
(本気で焦って)愛さん!!」
愛さん「(((( ;゚Д゚))))ガクガクガクガク」
ピアノにしがみつき、なにも出来ないでいる愛さん。
どうしよう、
伊吹先生、彼氏さんとどっか行っちゃった。
ほかの先生は……、ほかの先生は、
いない!?
そんな、そんな、
わたしまでおかしくなっちゃう、
愛さん「はぁ、はぁ、はぁ、
ーーそ、そうだそうだ、深呼吸、
すーっ、はーっ」
愛さん。
落ち着きを取り戻したかに見えたが、両脚がまだ震えている。
愛さん「(胸を手に寄せて)
ーーいまここで、ピアノほっぽりだして、この会場から脱走しちゃったら、
同じことの繰り返しになっちゃう。
それはイヤだから。
もう一度失敗するのイヤだから!!」
そんなこと言ったって、
今の愛さん、ピアノや音楽のこと考えてる場合では…、
どうすれば。
どうすればいい?
心の中で、整理する。
・つい「ピアノミスるなんて」と言ってしまい、
・コンテストでの失敗のことを、彼女に蒸し返してしまった。
彼女は、愛さんは、二度と失敗したくないようなこと言ってるけど、
「そこまで自分を追い詰めなくてもいい」って、
とことんまで、自分を自分で追い詰めて生きて来て、
いま、破綻をきたし、こわれかかっている、わたしだから、
「そこまで自分を追い詰めなくてもいい」、
そう、愛さんに、
言ってあげられれば、
言ってあげられれば、
言ってあげられれば、
わたし(絶叫)「あの失敗は失敗なんかじゃないよおおおおおおおお!!!」
わたし「((((;゚Д゚ ))))ハァ,ハァ」
愛さんが、向かい合わせになってるピアノから立ち上がって、過呼吸気味のわたしに近寄ってくる。
愛さん「(わたしの肩を抱いて)どうしたの、先輩?
観てる人、びっくりしてるでしょ。」
わたし「(とめどもない早口で)あなたあのコンテストで失敗なんかしてないから!あなたを威圧してきたのわたしの方だし!失敗と成功の境界線なんてない!!取り返しがつかないことなんて絶対絶対ない!!ごめんなさいごめんなさい羽田さん!!わたしのほうがあなたを圧迫してて!!あなたを追い詰めたのはわたしだから、羽田さんが自分で自分を追い詰めるなんておかしいから、追い詰めなくてもいい!!!」
「(わたしのオデコに手を当てて)センパイ、嘘言ってる。」
「嘘なんか言ってないよぉぉぉおおおおお!!」
「わたしね、
わたし、センパイに追い詰められたなんて、一ミリも思ってないから。」
「!」
「自分で自分を追い詰めてるの、センパイのほうじゃん。
センパイには、そういうつらい思い、もうしてほしくないな。」
そう言って…
羽田さんは、
わたしの上半身を、包み込んだ。
会場から、かすかに、感動してるのかどうか知らないけど、すすり泣く声も聞こえてきて、
わたしの号泣を、かき消してくれている。
「羽田さん……(´;ω;`)」
「苗字呼びに戻ったw」
「羽田さん。
もう一度、あなたと歌いたい」
「わたしもだよ、セ・ン・パ・イ。」