【愛の◯◯】戸部、オヤジギャグなんて１００年はやいよ。

きのうはーちゃんに言わされた本とは別に、わたしが今読んでいる本がもう1冊あって、じつはその本は、戸部から借りた……というか、もともと愛ちゃんの所有物だった本だ。

「はい、戸部、読み終わったから返すよ、愛ちゃんの『ハムレット』」

「おお、サンキュサンキュ」

「面白かったーー、

　いちばん面白くない感想だけど」

「いいじゃん」

「いいのかな」

「おれは愛からシェイクスピアの別の作品を借りていてな」

「どんなの？」

「今持ってるから、出す」

「へぇ(^_^;)」

「おもしろい、って感想持っただけでも、ええじゃないか。

『オセロー』もオモロー、ってなｗｗ」

「(´･д･`)=3」

「え、藤村、なんだよその微妙な反応」

「さむい」

「おいおいいま１２月だぜよ。教室の暖房も心なしか弱いしーー」

「そういう意味で言ってるんじゃない。

　ひたすらあんたのギャグセンスがさむい。

　『オセロー』もオモロー、って……orz」

「な、なんで藤村がガッカリしてるんよ」

「文脈を読みなさい。」