幼いころから、クイズ番組とカウントダウン番組が好きだった。
知識を競う番組や、過去を振り返りさかのぼっていく番組が好きだったんだ。
bakhtin19880823.hatenadiary.jp
巨泉の『クイズダービー』を知ったのは、スカパーのTBSチャンネルで再放送していたのを見たときだった。
『クイズダービー』も『8時だョ!全員集合』も、昭和の人気番組で、2000年度生まれのわたしの両親の世代の番組だ。
でも、『クイズダービー』を見たとき、
- 30分枠のクイズ番組(アタック25は別として)
- 横一列に回答者が並んでいるセット
- 手書きの、問題文や出演者プレート
- はらたいらさんの謎の正答率
- ロート製薬独自のオープニング
- なにより、大橋巨泉っていう存在
ーーこういう要素が、温故知新というか、昭和の番組だから逆に斬新で、当時流行っていたゴールデンタイムの番組が、食い足りなくなってしまった。
土曜といえば、『オレたちひょうきん族』。
もちろん、わたしの両親の世代が、リアルタイムガチ勢。
でも、スカパーで再放送してて、観たんだと思う。
『ひょうきんベストテン』っていうコーナーがあって、『ザ・ベストテン』っていう他局(TBS)の番組のパロディであることを知った。
ま、ザ・ベストテンは、黒柳徹子が長生きだから、永く語られるでしょうね。
インターネットの繋がりを駆使して、『ザ・ベストテン』を録画したビデオテープを送ってもらって観たりもした。
幼少期からGoogleやウィキペディアばっかしいじってたし、まぁそのおかげでこんな頭いい学校に入れたのかもしれないけど。
オタクだよね。
オタク。
同性の友だちが一貫して少ないのも、残念ながら当然。
だけど……
自習の時間
図書館に向かった
わたし「あれー? 葉山じゃん」
珍しい。
葉山が真面目に自習してるなんて。
てっきり、他人が寄ってこない穴場スポットでお昼寝してるかと思ったのに。
葉山「自習時間じゃないの」
隣の席に座るわたし「真面目だね。
葉山らしくない。あんたは、『まじめ仮面ライダー』だからw」
葉山「どういう意味…」
わたし「いや、まじめ、っていう仮面をかぶってるってこと」
葉山「そう……(カリカリカリ)」
わたし「(声を落として)ねえ、葉山さ、あんたが大学受けない、っていう噂聞いちゃったんだけど、ホントなの!?」
葉山「ええ、ホントよ」
わたし「じゃあなんで一心不乱に赤本問いてんの……しかもあなたが受けそうにもない大学」
葉山「わたし家庭教師のバイト始めたから」
わたし「はいぃ!?」
葉山「違う高校の3年生の子に受験勉強教えてんの。バイト代は図書カード、夕ご飯付き」
わたし「…男の子?」
葉山「女の子に決まってるでしょ」
わたし「ふーん、葉山はえらいな」
葉山「そ、そうかしら」
葉山の頬(ほほ)に赤みがさしてる、照れてるのかな。
デレッとする葉山、普段とギャップあるねw
自習時間の残りを使いカフェテリアへ(黙許)
わたし「葉山ってよくわたしにウンザリしないよね」
葉山「そうかしら……文化祭のクイズダービーのときとかホトホト参ったけど」
わたし「でも、わたしが巨泉とか芳村真理(※『夜のヒットスタジオ』の司会)の話をしても、つきあってくれるじゃん。」
わたし「そういう子、葉山と八木だけだよ」
一瞬キョトンとする葉山、
ではあったけれど、
葉山「あんたは一つだけ勘違いしてる」
わたし「どういう?」
葉山「小泉、あんたがしてくれる話が面白いから、あんたについていってるんだよ。
八木も言ってたよ、『小泉の<昔話>もっと聴いてみたい』って。
わたしも同じ気持ち」
そんなコト思ってるなんて、
知るよしもなくて、
わたしは、固まっていた。
葉山「小泉、けっきょく慶應受けるのよね?」
葉山「こいずみ? おーい」
わたし「∑(´Д`)ハッ
あ、う、うん、受けるよ」
葉山「経済?」
わたし「わたし純一郎って名前じゃないんだけど」
葉山「じゃーどうすんの」
わたしは、言葉に窮す。
わたし「うーん……、文系学部」
葉山「それじゃ答えになってないじゃん、大丈夫なの!?」
葉山が「(;´Д`)」といった表情でわたしを真正面から見る。
ごもっとも。
葉山「小泉?」
わたし「なぁに?」
葉山「わたしの家庭教師のバイトはかけもちもありなの」
わたし「まさか葉山さんあんた」
葉山「ーー家庭教師として小泉の家にわたしが行くか、小泉がわたしの家に来てわたしが在宅家庭教師になるか、どっちがいい? ふたつにひとつよ」
(;・∀・)
わたし「羽田さんち」
葉山「何いってんのあんた」
わたし「八木と葉山とわたしで、羽田さんのお邸(やしき)行こうよ! それで合同勉強会するの」
葉山「あそこは羽田さん居候で戸部くんの家族の家なのよ、わかってる?」
わたし「うん(`・ω・´)」
わたし「いろんな人呼んでさ、12人くらいで集まって盛大に勉強パーティー」
葉山「なにその12人っていう妙な数字は」
わたし「東京12チャンネルの12」
葉山「……(;-_-)」