bakhtin19880823.hatenadiary.jp
↑のつづき(=きのうの夕方)
・河川敷グラウンドの石造りの仮設スタンド
藤村「ねえ、葉山さん、あなたの下の名前はなんなの」
葉山「・・・・・・・・・・・・・・・・・・『むつみ』」
藤村「へー。漢字だと、どう書くの? (^∀^)」
葉山「藤村さん、だっけ? あなたカバンの中に筆記用具あるよね?」
藤村「それがどうかしたの」
葉山「わたし手ぶらだから。紙と、ペンみたいなのがないと何も書けないでしょ」
藤村「あー、あるよ~w」
葉山(呑み込みが遅いのかしら、この娘?)
藤村「ふーん、漢字一文字なんだね」
葉山「わたし、下の名前で呼ばれるの、そんなに好きじゃない」
藤村「自分の名前が嫌いなの?」
葉山「(コクン)」
藤村「じゃあどーよぼっかなー♪」
葉山「……(・_・;)」
藤村「はやみん」
葉山「それはやめて(即答)」
藤村「『はやまん』は、もっとイヤでしょ?」
葉山「それはもっっとありえないから」
藤村「たしかにねw
じゃあ、『はーちゃん』」
満更でもない表情と、困惑気味の表情が混ざり合っている、葉山(むつみ)の顔。
葉山「それでいいよ、
今度は、藤村さん、あなたが自分の下の名前を言う番だからね」
藤村「やだな~w」
葉山「しらばっくれないでよっ」
藤村「おっと」
藤村「わたしはね、『あん』っていうの」
葉山「ひらがなで、『あん』?」
藤村「ちがうよ。
――アンズの『杏』。
ギャルゲーだかアニメだか忘れたけど、漢字3文字でよく似てる名前のキャラクターがいるらしくて」
葉山「からかわれたんだ?」
藤村「そう。」
葉山「じゃあ、『名前で』あんまし呼んで欲しくないのね」
藤村「そゆこと」
葉山「じゃあしばらく『藤村さん』って呼ぶ」
藤村「わたしは『はーちゃん』って呼ぶけどねん♫」
葉山「・・・・・・(-_-;)」
藤村杏(あん)「ところで。
あなた、広橋涼っていう声優、知らない?」
葉山「誰それ、声優の名前なんかひとりも知らないんだけど」
藤村杏「そっか。
『声が広橋涼に似てる』って、言われることがあったんでw」