【愛の◯◯】「一生、ソースケのごはんを作ってあげたい」

『笹島飯店』

 

「あんまり心配させないでよ、ソースケ。

 体調は良くなったみたいね、学校にも来てたしーー」

 

「えーと、マオ」

「なによ」

「なんでぼくは笹島飯店に来てるのかな-、って」

 

「それは……、

 それは……、

 中華粥、食べさせてあげるから」

 

「マオ、中華粥とか作れるの!?」

あったりまえでしょ!!

 あすかちゃんより料理は断然上手いんだから!!

 

「なんでそこであすかさんが出てくるのかなあw」

「そうだよね、バカだよね、わたし」

「おいおい」

「2つも学年が違うのに。

 

 張り合っちゃって。

 

 向こうがソースケを保健室に運んだくらいで」

 

「あのなー。あすかさんは、ただ善意でおれを運んでくれただけだぞ」

わかってる、わかってる、わかってる!!!

 

 だから、中華粥!!!

 

× × ×

 

「熱くない?

 わたしが食べさせてあげようか? フーフーして」

「ばか」

「(-_-;)」

 

「(-_-;)……、

 (^_^;)ソースケ。

 あんたが福岡に行っても、わたし、ソースケのごはんを作りに福岡に来るから」

「なんだ? プロポーズかあ??」

 

うん…、

 一生、

 一生ソースケのごはん作ってあげたい

 

 

 

 

ありがとう…、

 

 だから、そんな泣くなよ、

 マオ。