【愛の◯◯】あたしと戸部くんのテニス経験

あたしルミナ。

大学生。

3日連続の登場…。

 

きょう、大学に行く前に聴いた曲は、

スピッツの『空も飛べるはず』。 

 

学生会館

あたしのサークルの部室

 

♫コンコンコン、とノックの音

 

「は~い~?」

 

『隣のサークルの戸部です』

 

「あら戸部くん。何か、用でも?」

 

『ケーキを買ったら余ったので持ってきました。

 よかったら食べませんか?』

 

ケーキ!!

 

『そ、そんなにケーキが好きだったんですか』

 

うん!! 食べたい食べたい

 

『鳴海さんが買ってきてくれたんですよー』

 

「えっ鳴海が選んだケーキなの💢」

 

『ななんでそこでトーンダウンするんですかあ』

 

× × ×

 

鳴海が買ってきた、という事実は残念だったが、

ショートケーキが美味しくないわけはなかった。

 

「(´~`)モグモグ」

「あのルミナさん、ちょっとここの本棚を見てもいいですか?」

「(´~`)モグモグ…どうぞご勝手に」

「だはは…w」

 

「物語だけじゃなくて、スポーツ関連の本とかもあるんですね」

「児童書がカバーする範囲は広いからね」

「おれ、ガキの頃、小学校の図書室で、金メダリスト列伝! とか、ああいうスポーツの本、よく読んでました」

教則本は読まなかったの?」

「習うより慣れろがモットーなので」

「ふうんw」

 

「でも、そのころ読んだ、オリンピックについての本なんかで、覚えた知識もけっこうありますよ」

「たとえば?」

走り幅跳びのオリンピック記録が8m90*1で、50年以上前の記録だとか」

「へえ~」

「でも世界記録は8m95*2なんですよね」

「そうなの? だめじゃんオリンピック」

「(苦笑いで)不思議ですよね…w」

 

「じゃあ走り幅跳びで9メートル跳んだ人っていないの!?」

「そういうことですねえ」

「へえ~、ある意味ウサイン・ボルトよりロマンがあるね」

「(^_^;)ボルトはボルトで人類の可能性を突き詰めてて、ロマンがあるような気もしますがw」

 

「ところで、ルミナさんは、なにかスポーツをやられるんですか?」

「特には?」

「部活の経験とか…」

「ああ、あたし中高ソフトテニス部だった」

「スポーツ経験あるじゃないですか!」

「完全にお遊びだったけどねえ。

 ウインブルドンもあんま観てないし」

 

 

戸部くんってテニスできるんだろうか。

できないわけないか。

羽田愛ちゃんが、『いちばん尊敬するアスリート』だって言うぐらいだし。

 

「戸部くんは水泳得意みたいだけど」

「得意じゃなくて好きなんです!」

「(-_-;)ーー、陸上は?」

「どちらかというと長距離が好きで、ランニングが日課です」

「……球技は?」

「野球やらサッカーやらバレーやらバスケやらラグビーやら、いろんな部活の助っ人を、チームが人手不足だからって、高校時代に…」

「(少しイラッときて)……テニスは?

テニスの王子様』の不二周助くんのモノマネが得意でした

(゚Д゚#)あんたバカァ!?