放課後
文芸部カツドウ。
川又さんは読書し、
香織センパイは原稿用紙に小説を書いている。
わたしはーー、
自習。
らしくないけど。
文芸部とは関係ないけど。
……成績が伸び悩むのが怖いの
香織センパイ「あれ? 羽田さんーー、」
わたし「( ºωº ;)はい! なんでしょうか」
香織センパイ「うふふ、大げさね。
羽田さんアホ毛が一本立ってるって、気づいただけ」
(OдO`)
わたし「orz そんな……身だしなみには気をつけてるはずなのに」
香織センパイ「そういう羽田さんの意外におっちょこちょいなとこ、好きだよ
(´∇`)」
川又さん「羽田センパイ」
わたし「なぁに?」
川又さん「服を買ったそうですね」
わたし「どこからそういう情報が漏洩するの……」
川又さん「漏洩って…w
どこからともなく、でしたよ」
そこに伊吹先生がやってきた。
伊吹先生「羽田さん、オシャレに興味あったの?」
わたし「し、し、しつれいなっっ」
伊吹先生「ファッション雑誌読んだことなさそう」
図星……。
香織センパイ「(ボソリと)なんにもしなくても綺麗なんだから……うらやましい」
わたし「か、かおりせんぱい、お世辞はやめてもらえますか」
伊吹先生「(わたしの背中をポンポン叩き)謙遜しなくてもいいじゃん! かっわい〜い💓」
川又さん「そうですね、羽田センパイは自分に自信を持つべきですね」
わたし「いろいろありがとう、川又さん」
川又さん「いろいろ、?」
× × ×
伊吹先生「でも羽田さん割りとズボラなところあるよね」
わたし「なにがおっしゃりたいんですか先生」
伊吹先生「わたしが家庭訪問したとき、ブラジャーちゃんと留めてないまま出てきたことあったじゃん」
わたし「そ、そのはなしはやめてぇぇえええええ!!」
絶叫したので当然伊吹先生ともども司書の先生に叱られてしまった。
× × ×
わたし「ファッション誌読まないのは認めます。
でも服ぐらい買いますって!」
伊吹先生「でもそれ以上に本とCD買うでしょ。
わたしこの前タワレコで羽田さんらしき女の子見たよ」
(--;)誰かさんと同じことを言う伊吹先生である。
orz それにしても目撃されちゃったのか、わたし……。
香織センパイ「自分の買うのもいいけどさ」
わたし「?」
香織センパイ「買ってあげないの?」
わたし「だ、だれに買ってあげるんですか、服を、わたしが」
伊吹先生「『どうして服を買ってあげたい人がいること知ってるの!?』って顔してるよ羽田さん」
ピンチ。
にしてもアツマくんとわたしのこと、伊吹先生、どんだけ知ってて言ってるんだろう。
× × ×
帰り道
川又さん「センパイ。」
わたし「ん?」
嫌な予感。
川又さん「センパイは、じぶんの服を買うより、だれかに服を買ってあげたいんですか?」
わたし「か、かわまたさんは、どうしてそんなに純粋なの……」
川又さん「……?
わたし「よ、よねざわほのぶとか、よむんだぁ!!」
川又さん「読みませんが。」
わたし「( ºΔº )」
- 作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2001/10/28
- メディア: 文庫
- 購入: 17人 クリック: 956回
- この商品を含むブログ (574件) を見る
わたし「そ、そうよね、川又さん髪長くないし」
川又さん「? ますますわたしが気になること言うじゃないですか。」