アツマくんを看病しなくちゃ

    アツマくんが季節の変わり目の影響かカゼをひいてしまった。

 

    今年の冬、わたしがインフルエンザになったとき、アツマくんが気づいてくれた。

 

    あれ以来、アツマくんに助けてもらってばっかりの気がする。

 

   任せて!

   わたしが速攻で治してあげるから。

 

    とりあえず、消化がよく身体にやさしい料理を作って、部屋に持って上がることにした。

 

エプロンをつけた愛「ほら、風邪ひいてるけど、食事はとらなくちゃだめだよ」

だめアツマ「食欲がねーよ」

エプロン愛「そういう人のための食事をつくったの」

だめアツマ「おまえが、か」

エプロン愛「そーよ。わたしが料理できて良かったわね」

だめアツマ「ほんとだな。

    エプロンも、似合ってて、可愛いな

 

・プシューっと沸騰するエプロン愛ちゃんの上半身

 

だめアツマ「おいおい、おまえが熱出してどうするんだよ」

デレデレ愛「おだててるの……?」

 

愛さんよ、おまえがおれを好きなことを受け入れてるから、言ったんだぞ。

 

だめアツマ「おまえ、高校に上がって、すこしハジけたな」

デレデレ愛「はじけた……?

    藪から棒に何言うのよ」

だめアツマ「えーと、肩の少し上で止まってた髪が、肩のうしろまで伸びた」

 

デレデレ愛「!?!?!?

だめアツマ「ゴホンゴホン」

デレデレ愛「ば、ばかっ、無闇に声出すから。しゃべるなアツマっ」

 

・・・・・・呼び捨てしやがったな。