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↑のつづき
アツマ「ところでキミはさっきまでなにを読んでいたの?」
愛「これ?
講談社学術文庫から出てる、『本を読む本』っていう本」
- 作者: J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山滋比古,槇未知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
- メディア: 文庫
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アツマ「ふ、ふーん……本の読み方の本か」
愛「あのね、著者のアドラーさんは、読書のレベルを4段階に分けてるのね」
1:「初級読書」
2:「点検読書」
3:「分析読書」
4:「シントピカル読書」
・「初級読書」と 「点検読書」について説明を受けたアツマ
アツマ「ふ~ん……なんか俺は『初級読書』の段階でまごつきそうな気配がプンプンするな……(;・∀・)」
愛「あら、わたしがあんたに定期的に本を読ませるようになってから、あんたの単純な読む能力はだいぶ上がっているはずよ。
それでね、第3のレベルが『分析読書』ね」
「点検読書が時間に制約のある場合のもっともすぐれた完璧な読みかただとすれば、分析読書は時間に制約のない場合のもっともすぐれた完璧な読みかたと言えよう」
(30ページより引用)
愛「アドラーさんは、こう書いているわ。まぁ、日本語の漢字二文字であらわせば、『精読』ってところかしら」
「分析読書」の特質
・系統立った読書
・読み手にはかなりの努力が要る
・徹底的に読むこと
・積極的に読むこと
・理解を深めるための読書
(29-30ページ参照)
アツマ「な……なんか大変そうだね(;・∀・)」
愛「『分析読書』には4つの規則があるわ」
第1の規則
「読者は、いま読んでいるのがどんな種類の本かを知らねばならない。これを知るのは早いほどよい。できれば読みはじめる前に知る方がよい」
(69ページ)
愛「これは小説じゃない本を読むときに適した『分析読書』のルールだわ。趣味が読書でも、文庫本の小説しか読まないっていう人も、たくさんいると思うけど。文学の読み方は、あとで出てくるわ。
アドラーさんは、『書名』からも、その本がどんなことについての本なのかわかるっていっているわ。
ちょっと、書庫を使わせてもらうね」
アツマ「どうぞ……」
・書庫から戻ってきた愛
ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)
- 作者: エドワードギボン,Edward Gibbon,中野好夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: 文庫
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愛「たとえばギボンの『ローマ帝国衰亡史』っていう本。たぶんあんたもう、高校の世界史でローマ帝国は習ったと思うけど、この『ローマ帝国衰亡史』っていう本は、なにについて書かれてると思う?」
アツマ「えーっと……、
(長考)
カエサルとかが出てきて、ローマ帝国ができて、次第に衰退して、滅亡するまで」
愛「。゚(゚^∀^゚)゚。ギャーハッハッハッハッハッハハッハッハ!!!!!! ひっかかったひっかかったwwwwww」
アツマ「ヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!」
愛「それだとローマ帝国『興亡史』になっちゃうでしょ? 副題にもある通り、この本は『衰亡史』なんだから、『五賢帝時代』から始まってるのよw」
アツマ「えーと」
愛「なに」
アツマ「訊いてよろしいでしょうか」
愛「はい」
アツマ「『五賢帝時代』って、いつごろだっけ(;´∀`)」
愛「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」
・見出しを読んでテーマを把握する技術
アウグスティヌス『神の国』、ホッブズ『リヴァイアサン』、ルソーの『社会契約論』。この3冊はどれも政治学に関する本だが、題名からはなかなか見当がつかない。しかし、それぞれの本の各章の見出しを注意深く読めば、この3冊に共通する問題がいくつかあるのが見えてくる。
(74ページ参照)
To Be Continued