- 作者: カント,Immanuel Kant,篠田英雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1961/08/25
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 93回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
- 作者: カント,波多野精一,宮本和吉,篠田英雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/12/17
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
愛「さて、『純粋理性批判』と『実践理性批判』の違いは何だと思う?」
アツマ「問いが漠然としすぎてるよ」
愛「じゃあ、どっちが理論的で、どっちが実践的だと思う?」
アツマ「バカにするなよ。本の題名に答えが出てるじゃん」
愛「そうね」
純粋理性批判→理論的
実践理性批判→実践的
アツマ「でも『純粋理性』ってなんだよ」
愛「それを説明するのはわたしには無理だわ」
アツマ「(゚Д゚)ハァ?」
愛「でもアドラーさんはちゃんと書いてくれてるの」
(純粋理性批判が示しているのは)どうすればわかるか、でなくて、実際にどんなふうにわれわれにはそれがわかるか、ということである。
(78ページ)
アツマ「わ、わかったような、わからないような」
愛「どうすればわかるか、だと、方法論、つまり、実践的になっちゃうでしょ」
アツマ「たしかに、じゃあ、『実践理性批判』には、どんなことが書かれてるんだよ」
人はいかに行動すべきか、また徳性のある正しい行動とはどんなものか、ということを述べている。
(78ページ)
愛「こういうテーマは『倫理学』っていう分野で扱われるわ」
クイズ2
ジョン・ロックの『人間の理性に関する省察』と『市民政治の起源、範囲、目的に関する考察』は、どちらが理論的で、どちらが実践的か?
アツマ「おれにはどちらも理論的な本に見えるが」
愛「『市民政治の〜』のタイトルをよく読んでみて」
アツマ「んむむむ」
愛「目的って単語があるでしょ?」
あるものの向かうべき目的を問題にするのは実践的である
(79ページ)
愛「それに、この本は市民政治についての本でしょ? 政治の本は実践的なほうの本にはいるって、アドラーさんが前に書いていたことを思い出して(77ページ)」
このあとも愛の「どっちが理論的でどっちが実践的ですかゲーム」は延々と続くのだった