・文化の日
アツマ「よーし！ 『黄金を抱いて翔べ』、読み終わったぞお！！」
アツマ「ところで、羽田愛ちゃんは、ベルクソン先生とやらを読み終えられたんだろうね、さすがに(^_^ )」
- 作者: ベルクソン,Henri Bergson,中村文郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/05/16
- メディア: 文庫
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愛「(・_・;)(・_・;)(・_・;)」
アツマ（あ、あれ？）
・愛はだまって自分の部屋に上がってしまった
アツマ（あ、地雷踏んだのか、俺？ だけど愛はあの本、挫折しかかってるみたいだな）
・愛の部屋
愛「どうしよう……彼には『読書感想文書け！』なんて大口叩いちゃって、わたしはベルクソンをまだ読み終えられていない……
（体を丸めてふさぎこむ）」
（ノックの音）
愛「ヽ(；ﾟдﾟ)ﾉ ﾋﾞｸｯ!!」
あすか「おねえさ～ん？ きょうはいい天気ですよ～」
愛「（ドアを開けて）ああ、びっくりした、あすかちゃん、おはよう」
あすか「おはようございます。あのですね、お兄ちゃんが……」
愛「お兄さんが？」
あすか「せっかく祝日でこんな天気なんだし、どっか出かけないか、って」
・下の階
ふんぞり返っているアツマ。
アツマ「よぉ。今日は文化の日だったな」
愛「それがどうかしたの」
アツマ（なんだ、消え入りそうな声で……。やっぱこいつ、しょげてるんだな）
アツマ「上野公園行こうぜ」
愛「今から……？ だれと？」
アツマ「母ちゃんとあすかとおれとおまえとで」
愛「流さんは……？ ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!」
愛「そうか、流さんはデートか(´・ω・｀)」
アツマ「（慌てて）きょ、きょうはな！！ 上野公園で入場無料になる施設があるらしいぞ、さっき調べた」
愛「それぐらい知ってるわよ💢💢」
アツマ「お？」
愛「そもそも、東京国立博物館も国立西洋美術館も、『高校生以下』は一年中無料よ！？ 💢」
アツマ「しまった！ 盲点だった！」
愛「盲点もクソもないでしょうが💢 わたしたちいちおう都民よ！？ それくらい把握しておきなさいよ💢💢」
アツマ「じゃ、じゃあどこ行きたい！？:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):」
愛「印刷博物館」
アツマ「どこ」
愛「有楽町線の江戸川橋駅の近く……あそこは中高生でも入館１００円取るのよ。でも、文化の日は無料なの」
アツマ「たしかに本好きのお前にはうってつけの場所だな」
愛「そうでしょ？ 江戸川橋のあたりに行くとテンションが上がるの」
アツマ「そ、それはまたどうして……:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):」
あすか「ふたりとも～もう行く準備できましたよ～」
アツマ「よっしゃ行くか」
愛「あっ( ﾟдﾟ)！ 持っていく本用意してなかった」
アツマ「そういやお前は出かけるとき、本を最低３冊以上持っていくんだったな。 ┐(´д｀)┌」
愛「うるさいわね！！ そうしないと落ち着かないのよ！」
