・戸部邸
アツマ「きょうは、勤労感謝の日だけど、高校生にはとくに関係はないな」
アツマ「それにしても、チャットモンチーが『ラストアルバム』って、どういうことだろう、解散?」
(玄関が開く音)
アツマ(誰か入ってきたな。そういえばさっきから母さんと愛が見当たらなかったな)
明日美子さんと愛、そして見知らぬ長い髪の美少女が入ってくる。
アツマ(え……(゜o゜;) 愛のトモダチ!?)
長い髪の少女「はじめまして、愛さんの同級生の紅子(あかこ)と申します。(きちんとしたお辞儀)」
アツマ「(絶句)」
あすか「コラッ! お兄ちゃん、ちゃんと挨拶しなきゃだめじゃないの」
アツマ「は、はじめまして……戸部アツマです……」
アカ子「アツマさんのお話は、愛さんからよく伺っております」
アツマ「(愛とアカ子には聞こえないように)すげぇ美人のお嬢様……」
あすか「コラッ! お兄ちゃん、見とれてないの」
アツマ「ヤキモチ焼いてるんだろ~ww」
あすか「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ゴガッ」
アツマ「愛をあの子に取られるのが、そんなに恐怖なんだ」
あすか「わたしアカ子さんとお姉さん(=愛)とでLINEグループ作ってるんだけど」
アツマ「ヽ(;゚д゚)ノ ハヤッ!! ていうことは、すでに仲がいい……」
あすか「そうだよお兄ちゃん(*´ω`*)」
愛「じゃあアカちゃん、ピアノの準備しましょうか」
アカちゃん「ええ、愛さん」
愛「もう~w 愛『ちゃん』でいいよ~ww」
そして二人はグランドピアノへ向かった
愛「あのね、今から連弾するんだけど」
アツマ「レンダン? なに」
愛「アカちゃんと二人でピアノ弾くことに決まってんでしょうが」
アツマ「あ、そう」
愛「あ、そうじゃないでしょ!?
一曲だけリクエスト受け付けます」
クラシック楽曲やジャズ楽曲をひたすら弾いて楽しむ、愛とアカちゃん。
愛「あぁ~(恍惚)」
アカちゃん「こんなに幸せな勤労感謝の日は今までなかったわ(恍惚)」
アツマ「ふ、ふたりだけの世界:(;゙゚'ω゚'):」
愛「ちょっと💢」
アツマ「え」
愛「リクエスト💢」
アツマ「そうだった。
えーっと、チャットモンチーって、知ってる?」
アカちゃん「存じております(*´ω`*) あまりレパートリーはありませんが……」
愛「ちょっと! アカちゃんが弾きやすいミュージシャンがもっとあるでしょうが💢」
アカちゃん「いえいえ(*´ω`*) まず曲名を言っていただければ」
アツマ(うーん、有名な曲? 「シャングリラ」は、でも古すぎるよなあ)
アカちゃん「愛さん、わたしチャットモンチーのミニアルバムに入ってる『ツマサキ』って曲が好きなのだけれど」
愛「もう~w ちゃん付けでいいよ~wwww」
アツマ「(大声で)『ツマサキ』!? それ、いちばん古い曲だぞ!? ヽ(;゚д゚)ノ 」
愛「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ボガァ」
アツマ「何だよ💢」
愛「声が大きすぎるわよ💢 ほんとうガサツなんだからw」
アツマ「怒りながら笑わないでくれ」
『chatmonchy has come』
チャットモンチー の ミニ・アルバム
リリース 2005年11月23日
(wikipediaより)
アツマ「おれ、『ツマサキ』が……その、好きな曲なんです」
アカちゃん「まぁ(*´ω`*)」
愛「wwwwww 照れてる照れてる」
アツマ「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」
愛「何すんのよ!!」
アツマ「頭、はたいただけだろ!! やられたらやり返すのが当然だ💢💢」
あすか「ちょっとお兄ちゃん!! 女の子に暴力振るうなんて最低よ(#゚Д゚)」
アカちゃん「(´∀`*)ウフフフ 喧嘩するほど仲がいいんですねw」
愛・アツマ「えっ、誰と誰が?」
アカちゃん「(´∀`*)ウフフフ」
ーーそして愛とアカちゃんは、チャットモンチーの「ツマサキ」を二人で哀れなアツマくんに弾いてあげるのでした