【愛の◯◯】川又ほのかです。文芸部を紹介しようと思います。(その2)

どうも皆様。きのうに引き続いて、川又ほのかでございます。

 

そして、きのうに引き続きまして、文芸部を紹介しようと思うんでありまして、具体的には部長の羽田センパイと顧問の伊吹先生に突撃インタビューをしたいと思っております。

 

ところでそのまえに、

きのうは2年生のセンパイふたりを紹介したんですが、

ほんとはわたしの同級生ーー1年の武藤さんーーも紹介したかったんです。

が、武藤さんが残念ながら部活に現れなかったので……。

部活で武藤さんと出遭(あ)う確率が、どうも高くないのです……。

ゆ、

「ユーレイ部員」、なんてことばは、失礼ですよね。

 

武藤さん!

お願いだからもっと部活に来て! 

 

× × ×

 

・羽田 愛センパイ:2年、部長

 

「羽田センパイ、晴れて新部長の肩書きをもった感想はいかがですか?」

 

「部長やるなんてはじめての体験。

 責任重大だよね~」

 

「羽田さんプレッシャー感じちゃだめだよ」

「松若さん」

「松若センパイ、のっけから割り込まないでください」

 

 

松若センパイ「だって責任感強そうだもん。

 自分だけで抱え込んじゃうのが心配で」

羽田センパイ「ありがとう松若さん。

 まるで我が子のように心配してくれて」

松若センパイ「たは…w

 我が子のように、か。

 親御さん、海外赴任なんだよね。

 さみしくない? ホームシックとか」

羽田センパイ「ううん、さみしくないよ。

 弟が春から日本の高校に通うから、いっしょに暮らすことになったし。

 お邸(やしき)が6人に増えるんだから」

松若センパイ「弟くんもイケメンなんでしょ」

羽田センパイ「ーーお邸はみんな家族だから、ぜんぜんさみしくない」

松若センパイ「弟くん高校共学なの? 共学だとすっごくモテそう」

羽田センパイ「頼れるひとはほんとうにたくさんだし」

 

わたし「すみません、会話がぜんぜん噛み合ってないのは、わざとですか…?」

 

 

松若センパイ「きょうは期末の勉強?」

羽田センパイ「そうなの。ごめんね文芸部の部長らしくなくって。ちょっとだけ勉強させて。

 友だちに、『もっとがんばって!』って言われちゃったんだ」

松若センパイ「羽田さんもともと学年トップだったもんね。よーし、あたしも勉強つきあってあげる」

羽田センパイ「ありがとう! 松若さん」

 

わたし「(; ゚д゚)」

 

 

・伊吹先生もやってきた

 

伊吹先生「どした? 困り顔で」

わたし「伊吹先生。羽田センパイに新部長の抱負を訊(き)いてみようと思ったら、羽田センパイと松若センパイが意気投合して……」

伊吹先生「あらまー」

 

伊吹先生「もう、かわいい後輩はもっと大事にするもんよー、ふたりとも」

 

・完全に勉強に没頭しているふたりのセンパイ

 

伊吹先生「…(^_^;)こりゃだめだわ。あきらめなさい、川又さん」

 

わたし「じゃあ代わりに、伊吹先生にインタビューしていいですか」

伊吹先生「やった~」

わたし「伊吹先生はうれしがりやですよね」

伊吹先生「やった~」

わたし「…」

 

わたし「先生の誕生日っていつでしたっけ?」

伊吹先生「1988年6月8日」

わたし「ど、ど、どうして西暦まで言う必要あったんですか」

伊吹先生「だってあたし年齢訊かれたら答えるし」

わたし「で、では、身長は何センチですか」

伊吹先生「えっ!?えっ!? どうして身長訊くの」

わたし「どういうリアクションですか…? 身長のほうが年齢より答えやすいとわたしは思うんですけど」

伊吹先生「どうしても訊きたい??」

わたし「はい。

 じつは前から気になってたんです。羽田センパイと伊吹先生が、背丈がいっしょぐらいだから、いったいどっちのほうが高いのかなーって」

伊吹先生「ほんとにいっしょぐらいかなあ。羽田さんだって成長するでしょ」

 

羽田センパイ「成長もなにもないですよこの期(ご)に及んで。

 身長の伸びなんかとっくに止まってますって」

 

伊吹先生「じゃあ羽田さんがあたしの身長当ててみて」

 

羽田センパイ「う~ん、どうだろう。

 162センチ。違いますか?」

 

伊吹先生「おしい! 前後賞」

羽田センパイ「宝くじじゃないんですよ」

 

わたし「でもさすが羽田センパイですよ、前後賞ってことはニアピンで、先生の身長、161センチか163センチかどっちか、ってことまで突き止められたじゃないですか!」

 

羽田センパイ「…やけに伊吹先生の身長当てで興奮してるね川又さんw

 先生、じゃあ161センチでしょう?」

 

伊吹先生「正解」

 

羽田センパイ「じゃあわたしより0.5センチ高いだけですね」

伊吹先生「あのさぁ」

羽田センパイ「?」

伊吹先生「前々から気になってたんだけど、」

羽田センパイ「なっなんですかっ」

伊吹先生「身長って0.5センチ単位ではかるもんなの?」

羽田センパイ「それは禁句ですよ先生。そこツッコんだら泣いちゃうひとがいるんですから」

伊吹先生「へっ? だれが??」

羽田センパイ「そこは機密事項で」

 

 

 

× × ×

 

……これで、文芸部の様子を紹介したことになったでしょうか。

 

なってませんよね。

 

でも、紹介したことに、するとしましょうか。

 

たしかに収拾ついてないけど、

収拾つかないほうが、「らしい」気がしますw