ヤッホー! 羽田愛です。
わたしは今、自分の髪をかなり長く伸ばしているんですが、
『さすがに切り時かなあ……』
と思って、美容院に行くことにしました。
伸ばすぶんには変わりがないんですけど、
長いっていうのにも、ほら、限度が、ね…
・美容院『アリア』
美容師のサナさんに会うのも久しぶりな気がする。
本来なら、
『今永で負けたのは勿体なかったねえ』
『そうですね~』
みたいなプロ野球談義をしたいものだが、
サナさん(とその彼氏さん)が応援してる広島東洋カープが、いろいろと、こう…やっかいな事態になっているので、野球のはなしを振りにくい。
「へえ~っ、サッカー雑誌も置くようになったんですね!
あ、もしかして、藤村さんが?」
「そう! アンちゃんがサッカー好きだから」
「サッカー部のマネージャーでしたから、彼女は」
「そうだったんだよね、来るたびにサッカーの話するもんだから、わたしもサッカーに詳しくなってきちゃったよw」
「じゃあ、きょうは野球じゃなくてサッカーの話題のほうがいいですね」
「お願い♫」
「(^_^;)」
そういえば、藤村さん、大学でサークル活動やったりしてるのかしら?
訊いてなかった。
「ボリュームは軽くするんだけど、後ろの長さは変えないのね」
「はい。要するに、いつもどおりってことで、おねがいします」
「そっか。
長いのが完全に気に入っちゃったんだねw
誰かに言われたりしたの?
『それくらい長いのがいい』とか」
「ーー言ってほしい人なら、います」
× × ×
「よーし!!
その『言ってほしい人』に、愛ちゃんのロングヘアの魅力に気づいてもらえるように!!
がんばってシャンプーするねw」
「(^_^;)あ、はいw」
『言ってほしい人』が誰なのかは、サナさんにもうバレバレだったんだけども、
シャンプーが今回もとても気持ちよかったので報告します。
さいきん、サナさんにシャンプーをしてもらっていて実感するのは、シャンプーをつける前のお湯洗いが、とても丁寧で念入りだってこと。
時間をかけて、ゆっくりゆっくりゆっくりと……。
お湯が、優しく、頭皮まで浸透していく。
サナさんの温(ぬく)もりが、お湯洗いを通して、わたしに伝わってくるみたいに。
とても優しいお湯加減。
わたしの髪のボリュームが多いこともあり、お湯洗いの段階でかなり時間がかかる。
手間はかかるけれど、手間をかけるということ、それ自体に価値は生まれるもので。
サナさんは手間をかけることの価値を知っている人だ。
だから、お湯洗いの段階でも、手を抜かない。
ゆっくりゆっくりじんわりじんわり……と、わたしの髪全体に、絶妙なお湯加減で、お湯を行き渡らせていく。
サナさんは自分の仕事に妥協しないのだ。
わたしも、サナさんみたいな、自分の仕事に妥協しないオトナになってみたいなーーなんて。
で、シャンプー本番。
残暑! ということで、すすいだあとにすっきりとした爽快感の残るシャンプーを選んでくれた。
いわば『秘密のシャンプー』らしい。
『秘密のシャンプー』を塗布(とふ)され、洗髪開始。
小気味よく頭皮が揉みほぐされていくのがわかる。
ぬかりなし。
なんだかきょうは、頭のツボが刺激されて、肩や背中の力(りき)みが軽くなっていくかのような、そんな心地よさもあった。
ホッと、安心するような感じ。
ここに来るまでに、肩も凝(こ)っていたのかな。
そして、すすぎ終わったあとに、ほんとうに生まれ変わったような爽快感がある!
頭がすごく軽くなって、ストレスがぜんぶどっかに飛んじゃったみたいな開放感で、しかもその気持ちよさが、カットされている間もずっと『持続』しているのだ。
「爽快感が爽快すぎたかw」
「そうかもしれませんねw」
「愛ちゃん疲れてるでしょ、肩とか首、凝ってない?」
「どうしてわかったんですか!?」
「頭皮の感じで、ね」
「どうしてシャンプーしただけでわかるんですか!?」
「そりゃープロですから。
『経験』が物を言う、なんて、ダサい言いかたかしら」
「どうして謙遜するんですか!? ダサくないですよ~!」