わたし、葉山むつみ。
モラトリアム人間として絶賛生活中…。
わたしは岩波の赤で読んだけど、中等部のときに新訳が出ていた模様。
望月哲男さんの訳だと、タイトルが『スペードのクイーン』に変わっている。
ま、中身はおんなじ。
もしかしたら、望月先生の新訳のほうが、読みやすいかもね。
なにしろ、新訳だし(?)。
さてさてさて、猛暑のなか、先週に引き続きキョウくんが、わたしの家までわざわざ来てくれた。
きょうもわたしが、キョウくんの家庭教師。
「ふ~っ( ´ー`)」
「むつみちゃん、しんどくないか?」
「今日はOKよ。気温高いけど天気いいから。
でもそろそろ時間が、お昼だね」
× × ×
というわけで、そうめんを作ってキョウくんと食べた。
『ツユが自家製のそうめんなんて初めて食べる!』って、
驚いて、喜んで、キョウくんは食べてくれた。
ダシのとり方を知っていてよかった、と思える瞬間である。
「あー美味しかった」
「ねえ、キョウくん、昼休憩も兼ねて、なんだけどーー」
「?」
「あのね、あのね、この家、ピアノ置いてある部屋があるの」
× × ×
ピアノの部屋
「なにか弾きたいと思ったの。思ったんだけど、思ったんだけど」
「んっw」
「ご、ごめんねw
(・∀・;)実を言うと、何を弾けばいいか、迷ってるの。
えっとキョウくんはーー電車好きだよね、もちろん」
bakhtin19880823.hatenadiary.jp
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「(・∀・;)そんでもって、中心人物が鉄道をこよなく愛している、わりと有名なロックバンドがあるんだけどね。
『くるり』って知らない?」
「(即答)知らないなぁ」
「(∀・;)そ、そうなのね。鉄道大好き云々別にして、いい曲いっぱい作ってるんだけど、」
どうしよっかあ・・・・・・。
『赤い電車』はポピュラーすぎる。
『トレイン・ロック・フェスティバル』はわたしが好きじゃない。
なら『オールドタイマー』が無難か……?
いや。
素直に、いま心に思い浮かぶ、くるりの楽曲を弾こう。

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「『ワルツを踊れ』っていうアルバムに入ってる曲なんだけど、ちょっとマイナーすぎかもしれないけど、けど、」
「いいじゃん関係ないじゃんマイナーとか。弾いてみてよ。
ぼく、むつみちゃんが好きな曲、むつみちゃんのピアノで聴いてみたいよ」
「ーーありがと。」
♫スロウダンス slowdance♫
「……すごいな、むつみちゃんは。
すごいよ、すごい」
「すごい、って何回言うのよw」
内心すごく嬉しいけど。
「なんて曲だったの? 今のは」
「『スロウダンス』。」
「欲を言えば、歌ってほしかったな。『弾き語り』ってやつ。
むつみちゃん、歌うまかったじゃん」
「(体温の上昇を感じながら)え、えーっとね……、
歌詞は、まだ早いかな、と思って」
「?」
「弾き語りは…もう少し待ってね、準備が要るの」
「ああ、歌詞を覚えないといけないもんねえ」
「そう、それもある」
ほんとはそういう準備じゃない。
『スロウダンス』の歌詞は暗記してる。
「準備」を、「心構え」と言い換えてもいい。
ううん、「心構え」というよりもーー、
たぶん、恥ずかしさの克服。
「ところで、全然ちがう話だけど、キョウくん」
「はい」
「きょう、観たいテレビとかある?
ぐ、ぐ、ぐたいてきにいうと、2時40分から4時のあいだで」
「いや、テレビなんかより勉強だよ」
「べ、べ、勉強もいいんだけど……2時40分から4時のあいだって、さっきわたし言ったけれど、」
「??」
「わたしその時間帯フジテレビ観たいの」
「ふーん。ずいぶん具体的だね。わかった、その時間帯は自習してるよ」
セーーーーーーフ。
波乱が観たいなあ。
コズミックフォースみたいな馬、いないかなあ。