『ハァ……ハァ……』
『ちょっと、暑いじゃないの、愛……』
『ただでさえ気温が上がってきて、寝苦しくなってるんだからさ…』
『抱きついてこないでよ……』
<ゴツン
「(起き上がりながら)あたたたっ……、
……、
……、
……、
…あ、あれ!?」
・・・・・・
わたし、
わたし、
ベッドで寝ていたはずなのに。
下の布団で寝てた愛に抱きついたまま目を覚ました・・・!!!
「(手を振って笑いながら)おっはよー、さやかww」
「(愛の身体から離れて)!!!!!!!!!!!」
「さやか~w あんた、ベッドで寝てるはずだよね~?w」
「(立ち上がって、クローゼットに向かって)フ、フンッ!!」
「起きたらなんでわたしと寝転びながらくんずほぐれつ、みたいになってるのかな~」
「あ、あ、あんただって、そうとう寝相悪かったじゃない」
「どうして知ってるの?(きょとん)」
「あんた夜中に『アツマくん・・・』って寝言いってた。
バッチリ聞こえちゃったんだもん。しかも3回」
「ど、ど、どうしてわかるのよっ!!! しかも『3回』なんて具体的すぎる数字」
「ふふふのふ・・・w
ま、いいわ(と肩をすくめる)」
「ところで……」
「なに? わたしの背中まじまじと見て」
「さやか、あんた、パジャマのズボン履かないで寝るの? いっつも」
し、し、
しまったぁ。
「い、いいじゃん、のぞかれてるわけでもなし」
「まぁ、下履かない、ってのが、サマになることもあるだろうけど……」
「なに? けど、ってなに?」
「縞パンw」
× × ×
縞パン発言に対するわたしの折檻にも動じず、
いつの間にか珈琲を飲み始めた愛。
「もう~、ひどいよさやか~w
タンコブできちゃうよ~」
「できろ! いっそ」
「(コーヒーカップを持ち上げ)あのね、わたし朝ごはんつくってあげるから。
昨日のさやかのハンバーグより美味しいやつ」
「挑発的ねえ!
その前に着替えなさいよあんた。
わたしはもう着替えましたよーだ。
ふんっ」
「ちょ、さやか先に着替えてずるい…」
「(゚Д゚)ハァ?」
× × ×
「言っとくけどわたしは縞パンじゃないから」
「なんども強調すな!」
「(両手をクロスしパジャマの上着を脱ごうとしながら)あ、あんましジロジロ見ないでよね」
「あんたが言えた立場?」
「(悔しそうに上着をガバッと脱ぐ)」
あわててシャツに着替えようとして、
いろいろつっかえて、
またあわてて身体のシャツを整えようとする愛。
ちょっとかわいい。
「ぶ、ブラジャーしてて助かった」
「あんた今つけてるの中学何年のとき買った?w」
「あ、あさごはんたべたくないの!?💢」