Group Therapy 300 Live from Hong Kong - Andrew Bayer
- アーティスト: ANDREW BAYER
- 出版社/メーカー: Anjunabeats
- 発売日: 2018/10/07
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・アツマはきょうも音楽サークル「MINT JAMS」の新歓ブースをのぞいていた
アツマ「ライブで聴いてる人も気持ちよさそうだろうなあ。踊り通すには、そうとう体力が必要そうだけどw
なんていうんですっけ、こういうDJ的な、ハウス、というか、トランス、というかーー」
ギン「EDMって最近よく目にしない?」
アツマ「あ、見たことあるかも」
ギン「EDMってね、単に『エレクトロ・ダンス・ミュージックElectronic Dance Music』の頭文字を合わせただけなんだよw」
アツマ「あ、たしかに」
ギン「ハウスやトランスは、EDMのジャンルだね。でもめんどくさいから、とりあえずそれっぽいのはEDMって言ってしまえばいいと思うよ」
アツマ「そんなガバガバでいいんすかねww」
『ほんとうにいい加減ね』
アツマ「あ、ギンさんの幼なじみのーー」
ルミナ「(赤面)」
アツマ(あ、あれ? 幼なじみって言っちゃあ駄目だったんだろうか)
ルミナ「音が大きいから絞ってもらいたいんだけど💢」
ギン「えーっ」
ルミナ「だいたいなに!? さっきの説明、ウィキペディアの丸パクリみたいじゃない」
ギン「実際そうだけど」
ルミナ「もっと怒るよ!?」
ギン「だってEDM勉強しだしたの最近だし」
アツマ(EDMみたいな音楽も「勉強」するものなんだ…すごいな)
ルミナ「(PC画面を覗き込んで)Spotify再生して大音量で流してるだけじゃん…あきれた」
ギン「ちょっルミナ近い」
ルミナ「!!(その場から飛び退く)」
ルミナ「ね、ね、ね、ねえ、新入生くん、あたしのサークルも、みみみ見ていかない?」
アツマ「(^_^;)その前に、深呼吸しませんか?」
× × ×
ルミナ「児童文学のサークルなの。歴史は比較的新しいんだけど」
アツマ「(『虹北学園』と書いてあるポスターを見て)にじきたがくえん??」
ルミナ「ああ、それは、『こうほくがくえん』って読むの」
アツマ「なにか由来があるんですか?」
ルミナ「( ^_^)ふふw じぶんで調べてみて」
~帰宅後~
愛「児童文学のほうも面白そうね」
アツマ「おまえは大学生じゃないだろ」
愛「(-_-;)くっ……」
アツマ「おれ大学のことはぜんぶ自分で決める」
愛「大丈夫なの?」
アツマ「だっておまえ大学生になったことないだろ?」
愛「(・_・;)……」
アツマ「おまえはおまえのことをやれ」
愛「( - _ - ; )……」
アツマ((;´Д`)や、やべ、気まずい? 正論を言ったつもりが……)
・愛は黙って自室に戻っていき、本をたずさえてアツマのところに戻ってきた。
亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)
- 作者: はやみねかおる,村田四郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/12/15
- メディア: 文庫
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愛「これを読めば『虹北学園』っていうサークル名がなんのことを指してるかわかるわ」
アツマ「まじか。(ペラペラ)
ーーあ、そういうことかぁ!」
愛「授業が始まるまでに読んで」
アツマ「大学では『授業』じゃなくて『講義』って言うんだよ~ん」
愛「(・_・;)」
愛「(Д`;)ぞ、続巻の『踊る夜光怪人』も面白いから、もしよければ…」
アツマ「あのさ」
愛「うん…」
アツマ「どこまでおれが、自分で自分に厳しくできるか、わかんないけどーー、
大学のことに関しては、ほんと、ケジメつけたいんよ」
愛「うん……」
アツマ「おととい……入学式の日、入学式終わったら、母さん、泣いてた」
愛「……」
アツマ「ほら、父さんのことだってあったから」
愛「うん……」
アツマ「大学のことは、おれが教えてやるよ。講義がどんなだとか、サークルがどんなだとか」
愛「うん……」
アツマ「おまえに教えられるばっかじゃ、いかんのよ」
愛「…………わかってる、わたし勉強する
(ダッシュで自分の部屋に帰る)」
・青い鳥文庫『亡霊は夜歩く』の表紙を見つめるアツマ。
あれでーーよかったのかな。