昼休憩
学校のベランダ
「うん……うん……あっ、そう!
よかったねぇ。
うん……、おめでとう。
……そんなことないよ。
どういたしましてっ。」
「愛ちゃん、電話?」
「そうだよ、アカちゃん」
「だれと話してたの?」
「アツマくん。」
「愛が昼休憩に電話してるなんてねぇ」
「さやか。」
「アツマさんとのホットライン」
「(-_-;)・・・・・・さやかのいじわる」
「大学の合格発表?」
「あ、そうか! アツマさん、受験生だったものね」
「そう。
受かったって」
「(^o^)ほんと!? よかったわね~!!」
「(^_^;)第一志望じゃないけどね。
――ま、浪人は回避しました、と」
「それが何よりじゃない。アツマさん、本番に強いタイプなのね」
「さやかの言う通りだと思う。
というか、見るからにそうよ、アツマくんは。(遠い目)」
「なに遠い目してんのw」
「愛ちゃん、うっとりしてるみたいな眼」
「Σ(^o^;)」
「ま、2年以上もいっしょに暮らしてたら」
「(^o^;)『たら』?」
「通じ合うものができる」
「ちょっと、さやかちゃん、いやらしいよぉ」
「(突っぱねて)どこが?」
「(^o^;)まーまーふたりともw
――でもさやかのお兄さんにはかなわないよ」
「Σ(゚Д゚)エッ」
「さやかのお兄さんが大学に合格したときとか、どうだった?」
「小学生だったから、あんまし覚えてないけど。
盛大にお祝いしたと思う……親戚も呼んで」
「愛ちゃん、弟さんがいるのよね」
「利比古(としひこ)くんだっけ」
「利比古がどうかした!?」
「な、なにその急なリアクション」
「(´∀`)愛ちゃん、利比古くんと毎日メールしてるくらい、仲がいいのよね」
「マジ?w」
「恥ずかしいことでもなんでもないわよ。毎晩国際郵便してるようなもの。文明の利器も悪いものじゃないわね。
たとえばきのうは――」
「(´∀`;)ストップストップ」
「えっ、どうして」
「愛ちゃん、利比古くんのことについて語りだすと、昼休憩どころか、授業もすっぽかしちゃうでしょ」
「wwwwwwww」
「(-_-;)もー、笑うなさやかー」
「……愛ちゃんには弟さん、さやかちゃんにはお兄さんがいる。
(´・_・`)だけどわたしは…一人っ子」
「そっか、アカちゃん一人っ子か。
さみしい?」
「(´・_・`)ちょっとだけ、ね」
「でもアカちゃんの家、メイドさんがいるよね」
「(゜o゜; え!? 初耳なんだけど」
「(^_^;)ええ。たしかにいるわよ。
写真……見る?」
「見る。
……わー、若い!! スタイルいい!!」
「(;^_^)なにはしゃいでんの、さやかは…w」
「ことしでハタチだっけ?」
「そう。学校に通いながら家の手伝いをしてくれてたから、つきあいは長いわね」
「脚長ーい!! スタイルいい!!」
「(;-_-)……168センチだっけ」
「身長? ピタリ賞。よく覚えてるね、愛ちゃん」
「このブログあんまり高身長キャラ出てこないから」
「( ゚д゚ )??????????」
「ファッションモデルみたーい!!」