音楽の授業
歌の、小テスト…みたいなもの
荒木先生「はい、青島さんの番」
わたし「はいっ」
荒木先生「気合い入ってるね。
…(^_^;)入りすぎじゃないかい」
わたし「はいっ、はいってます」
荒木先生「(^_^;)」
荒木先生は、
気づいてないけれど、
実を言うと……、
体調を崩した。
気力を振り絞って。
はりきってる──、
ように、
見せてるだけ。
意識が。
意識が。
ぐらぐら──。
『じゃあ、はじめるよ』
『あれ、』
『!!!』
『Σ(゚ロ゚;)あああ青島さん?!
どうした!!!』
あちゃー、
わたしぶっ倒れたみたいだ。
音楽室で。
公衆の面前──、
否、20何人かの女子生徒がいる中で、
そして、
荒木先生の目の前で。
ぶっ倒れた。
保健室の天井で間違いないや。
見覚えある。
半年ぐらい前、愛に攻撃的だったころに、ガーデンでバイオリンめちゃくちゃに弾いて、やっぱし、ぶっ倒れて、
愛に運び込まれたとき以来だ、
自分がこのベッドに寝てるのは。
あちゃー。
(゚o゚;)……、
なぜか、
伊吹先生の声が聞こえるー!?
「(`・д・)σ 荒木くん! 監督不行き届き」
「(´・ω・`)ションボリ」
「(`・д・)σ もっと生徒の顔を見ないと。」
「(-_-;)すみません、学習します」
「(💢'ω')『学習』!?」
「∑(-_-;)ヒィッ」
「あ・ら・き・くん。
有言不実行ってことば、わかるよねぇ。
『学習する』って言った人間が、ほんとに学習すると思うー?」
「します!!
荒木せんせいは、ちゃんと学習するせんせいです」
「それになんで伊吹せんせーがしゃしゃり出てきてるんですかせんせー、しかもほかのせんせいを部下とはいえ『くん付け』で叱るなんて伊吹せんせーらしくないですはんせーひてくだはい」
伊吹先生「……(゚д゚;;;;)
青島さん、
ま、まだ起きちゃだめな状態だと思うんだけど」
「……おにいさん」
【おにいさん】「……(;´Д`)青島さん?」
「なんでなまえでよんでくれないのおにいさん」
伊吹先生「(°o°:)荒木くん! 今すぐ青島さんをベッドに運んであげて、
危機管理! 危機管理っ」
【おにいさん】「青島さん、ぼく、おにいさんじゃない、荒木だよ、荒木」
「おにいさんごーいんだねきょうわ、
わたしをどこに運搬するのかなぁ」
【おにいさん】「(;;;´Д`)青島さん!!
しっかりするんだぁあ!!!」
保健の先生が、伊吹先生をたしなめる声。
伊吹先生がなぜか泣き叫んでいるような声。
そしてわたしのおにいさんの声と、おにいさんの声質にどことなく似ている荒木先生の声がない混ぜになり──、
気がつくとわたしはなぜか、
アカ子にア〇スノンを頭部にあてられている最中だった。
わたし「──あらきせんせぇは?」
アカ子「(・_・;)職員室。」
わたし「──じゃー、愛は?」
アカ子「(・_・;)職員室。」
わたし「──へっ、どーしてっ」
アカ子「(・_・;)お説教」
わたし「!?」
アカ子「(-_-;)してる。伊吹先生に」
わたし「あっ……(いろいろと察知)」