【愛の◯◯】流さん、吉行淳之介に、デートのノウハウを学ぶ?

おはようございます。

 

戸部邸に居候している流(ながる)です。

 

えー、

大学生は、ヒマです!!

 

なので、本読むぐらいしか、やることないわけです、マジで。

 

それに、文学部の学生にとっては、本を読むことがイコール勉強でしょう?

 

ただ、ぼくは若干不真面目なので、あまり真面目とはいえない調子で書かれている本を読んでいます。

 

回想

悪友「なぁ『恋愛論』って興味ないか」

ぼく「…スタンダール?」

悪友「と思うよなあ? 思うだろ!?

 でもちがうんだ」 

 

 

恋愛論 (角川文庫 緑 250-7)

恋愛論 (角川文庫 緑 250-7)

 

 

悪友「スタンダールでなく吉行淳之介先生だ」 

 

回想終わり

 

……というわけで、その悪友に、吉行淳之介の『恋愛論』を読まされ始めているわけです。

 

たしか村上春樹が投稿した『風の歌を聴け』を群像新人文学賞に推したのが吉行淳之介で、いわば淳之介先生は、春樹の師匠筋にあたる……なんて、春樹は思ってないというか、きっと、「師匠」ではなく別のことばを、淳之介に対しては使うんだろう。

 

それはいいんだ。

 

「陶酔」とか「誘惑」とかいう章がある。

で、「あいびき」。

 

「あいびき」といえばツルゲーネフの小説で、吉行淳之介もこの「あいびき」という章でツルゲーネフの「あいびき」、引用してる。

きっと愛ちゃんは「あいびき」読んでるだろう。彼女ロシア文学が特に好きだからなー。

ぼく?

ぼくは読んでないです、なにを期待したかなー(^_^;)

 

「逢引、あいびき、当世流の言葉でいえばデートということになる。」

吉行淳之介恋愛論』角川文庫、1973 22ページより) 

 

そうか、

あいびきってデートのことなのね(^_^;) 

 

「あいびきの形をみればその二人の恋の様相がはっきり分る」

吉行淳之介恋愛論』 同文庫版25ページより)

 

ほほー。

 

待ち合わせ場所はバス停が便利だ、とか、淳之介先生、書いておられる。

 

「喫茶店などで長い間人待ち顔でいたあげく、待呆けをさせられてしぶしぶ帰るより、さっとバスに乗って帰った方が颯爽(さっそう)としている。」

(24ページ)

 

まあ、現代なので、バス停も喫茶店も、待ち合わせ場所に使ったこと、ないな。

 

「百組の男女があれば、そこに百種類の恋のかたちがあらわれるように、百のあいびきの形が出来てくる」

(25ページ)

 

ーーほらね。

 

ところで、彼女さんとぼく、どんな場所を待ち合わせに使うこと多いっけ。

 

ふしぎと「噴水の前」で待ち合わせることの印象が多い。

なぜだ。

都会の中の都会だし、噴水なんて、身の回りにあふれてるからなあ。 

 

いちどだけ、ものすごい場所で、彼女さんと待ち合わせたことがある。

 

そこは、南池袋の『肉のハナマサw 

 

副都心線雑司が谷駅池袋駅のあいだで、穴場スポット……みたいにはなってないか、あそこらへん。

河◯塾とか東京音楽大学とか洒落た古本屋さんとかあって、実はけっこう栄えている地域で、池袋のど真ん中と比べたら、相対的に小ぢんまりとしているだけ。

 

なにより、ジュンク堂池袋本店が近いしね。

でも、そんな場所にどーんっと『肉のハナマサ』が店を構えていて、ほら、ハナマサの看板、あの文字、目立つよね、目立つんだよw

 

ーーで、「目立っててわかりやすいから」っていう理由で、あそこらへんを待ち合わせ場所に指定したら、彼女さん、一発でぼくを見つけてーー、

ふたりで爆笑してましたw

 

で、ジュンク堂池袋でいろいろ本を物色して、となりのスタバでお茶して、西武百貨店のぞくか、シネマサンシャインみたいな劇場で映画観るか。

まぁ、定番のデートコースで、面白みはないけれど、ハズレがないと。 

 

ところでーー、

 

クリスマスまであと1ヶ月切っちゃったよ。

 

ことしのクリスマスはどうしようかな…、

吉行淳之介先生、この本に「クリスマスの過ごし方」みたいなこと、書かれていませんかね!?

 

 

恋愛論 (角川文庫 緑 250-7)

恋愛論 (角川文庫 緑 250-7)