【愛の〇〇】美容師のサナさんが来た

児童文化センターで男の子に日本史を教えてたら、周りが見えなくなって時間を忘れて話してしまい、文芸部が学校に戻るのを遅らせてしまった……

 

なにやってんだわたし。

 

 

 

…………あの男の子、あそこの児童文化センターに行ったら、またあえるかしら。

 

それにしてもーっ

 

きょうやってしまったことがはずかしくて、クッションに顔を何度も埋めて震えている。

 

「((((;´・ω・`)))」

 

♪ピンポンピンポン♪

 

「あ」

 

 

わたしがいつもお世話になっている、美容室『アリア』の美容師さん、サナさん。

そのサナさんが、うち(戸部邸)に来てくれたのです!!

 

ちなみに。

先週の月曜日に、予定通り、さやかと一緒に、『アリア』に髪を切りに行ったんです。

この模様は、後日お送りするから、待っててね。

 

わたし「どうぞ、床にぺったん、と」

サナさん「座っちゃっていいの?」

 

わたし「はい(と言って、サナさんが犬好きだというので、犬のぬいぐるみを渡す)」

サナさん「え、いいの」

わたし「はい、なんでもあるので、このお邸(やしき)w」

サナさん「ほんとうね、ひとが何人(なんにん)でも住めそうなくらいに…」

わたし「住みますか?(冗談めかして)」

サナさん「……(物思いのような沈黙)」

 

えっ、

なんか、真剣に捉えちゃってる?

 

わたし「え、えーと、あすかちゃんは学校のお友達の家でお勉強会でして、月曜22時のテレビがつまんなくなったとかなんとかで、かなり帰りは遅くなるかと(・_・;)」

サナさん「そっか──、

(うつむきつつ微笑んで)夜更かしは髪に悪いんだゾw」

わたし「(・_・;)」

 

わたし「あのっ!」

サナさん「(小さな身体で巨大な犬のぬいぐるみに抱きつきながら)ん」

わたし「サナさん、いまいちばんやりたいこと、なんですか?

サナさん「……(;;・_・)」

 

(複雑な沈黙)

 

サナさん「……お酒飲みたい( ;・_・)」

 

 

 

明日美子さん「(チューハイを飲みながら)そっかあ~お酒強いんだね~💛」

 

ほんとに強そう。

もちろん、高校生のわたしにはわからないんだけど。

焼酎をロックでもう四杯目。

 

サナさん「(少しだけ目元に赤みを出しながら)アツマくんが、いまここに来ちゃうと、わたし少し、恥ずかしくなっちゃう」

 

女同士で話したそうだ。

 

わたし「あ、じゃあ、アツマくんに『部屋にいなさい』って命令してきます」

サナさん「そ、そこまでは、しなくていいかなあ( ̄▽ ̄;)」

 

閑話休題

美容室では、わたしは、アツマくんを、滅多にほめません。

 

閑話休題、おわり。

 

明日美子さん「なんか悩み事でも?」

サナさん「……(;-ω-)」

 

サナさん「彼氏とケンカしました

明日美子さん「あーら」

わたし「そ、そりゃ大変だ」

 

わたし「えーと、いわゆる遠距離恋愛、なんですよね、彼氏さんとは」

サナさん「東海道山陽新幹線で一本で行けるとこだけどねw

タハハ。」

わたし「どんな感じのケンカなんですか」

サナさん「彼の贔屓(ひいき)の球団の悪口をつい──」

わたし「ほぇ!?

 

サナさんの彼氏さん、広島県に住んでるらしく、日本シリーズにおけるセ・リーグの弱さをネタにしようとしたら、ついカープの(ホークスと比較しての)弱さを連呼してしまい、

 

たとえば、お互いに認識を共有していたら、笑い話で済んだのかもしれないけど、『まさか彼のカープ愛があんなに深かったなんて!』って、そこに齟齬(そご)があったみたいで。

 

なんでも、彼氏さん、前田智徳のサインボールが家宝なんだとか。

ほかにも、緒方はもちろん、野村謙二郎や江藤や東出や梵や石原(金本関連はもちろん焼却)、投手だったら大野、佐々岡、黒田、小林幹英マエケン、大瀬良etc…の、関連お宝グッズ。

 

サナさん「彼あのあと、電話に出てくれないから。そういう情報は、彼のお母さんが教えてくれたんだけどね」

明日美子さん「お母さんに、彼を説得してほしい、とか言えばいいような」

サナさん「(そこらへんにあったハイボールの缶をおもむろに開け)言いました。言いまして、実際に説得してもらったんですけど。

なかなかわたしに電話かけにくそうでして。

……わたしのせいでもあるから、ちょっと無神経だったし。

『古葉監督のやり方じゃあ今は通用しない』とか言っちゃったんで」

わたしと明日美子さん『!?

 

明日美子さん「古葉監督の時代って、わたしが子供のころよ!?」

わたし「わたしは大洋ホエールズの監督のイメージ……。

    ももちろん、両親は古葉監督認知してるんだろうけど。とくにおとうさんは、多分古葉監督時代の強い広島、知ってると思いますよ。

    でも、わたしが物心ついたときのカープの監督は、」

サナさん「ブラウンだよねぇ」

わたし「そうです、選手殴るのとベース投げるのとどっちが怖いのかなあ、とかくだらない想像したことはありますけれども」

サナさん「どっちもこわいよね」

明日美子さん「古葉監督は前者だったからなー」

サナさん「で、古葉監督みたいなスパルタ教育じゃあ今は~みたいなこと言ったら、『知ったような口聞くな!』って」

明日美子さん「それは彼氏さんにも問題ありだなあ。じゃあ、彼氏クン、あなたは古葉や阿南の時代のカープのナニを知っているの?  って感じ」

サナさん「いや、わたしだって、古葉監督とか、無理やり話に持ち出してしまったんで」

明日美子さん「だって彼氏クン、山本浩二が監督で優勝したとき(平成3年)、お父さんの中にもいなかったでしょ~?   って、わたしは言ってやりたいよwww」

サナさんとわたし『(;^ω^)(;^ω^)』

 

容赦のない下ネタ。

あすかちゃんが帰ってなくてよかった──って、いても別に同じか。

 

サナさん「ぐびぐびぐびぐび

 

サナさん「ぱふぅー

 

サナさん「愛ちゃん。」

わたし「あっはい」

 

サナさん「愛ちゃんは、彼氏と週に何回くらいケンカしてるの?」

わたし「えーと、ケンカしない日は、週に1日か2日くらいで……

って、

か・れ・し?!

 

わたし「((((;゜Д゜))))」

 

わたし「か、かれしって、いったいだれのことですかね」

サナさん「そりゃ、アツマくんに決まってるでしょ。」

 

わたし「(固まっている)」

 

サナさん「明日美子さん公認なんですよね♪♪」

明日美子さん「うふふふふふ」

 

わたし「明日美子さん……わたし、ペプシコーラ飲んでもいいですか」

明日美子さん「うふふふふふ……

絶対ダメ💛💛」

 

『そうだぞ、炭酸飲料はダメって約束だったろ?』

 

ボガッ

 

『ち、ちくしょう、暴力と枕投げさえなければ、おまえは完璧なのに(;´Д`)』

 

 

 

・長い夜になりそうだね