【愛の◯◯】放送部の八木先輩が来た

『冬のうたとてよめる 紀貫之

  • 雪ふれば/冬ごもりせる草も木も/春に知られぬ花ぞさきける

佐伯梅友校注『古今和歌集岩波文庫、1981 90ページより)

 

 

古今和歌集 (岩波文庫)

古今和歌集 (岩波文庫)

 

 

放送部の八木先輩「うん、読んでいてスカッとする和歌だね」

アツマくん「スカッとする……(゚.゚) ?」

八木先輩「へ、へんだよね、スカッとする、は何だかww」

わたし「八木先輩!! わかります! スカッとするっていうの! なんとなく、なんとなくだけど」

アツマくん「なんとなくじゃダメじゃんか」

わたし「( -_-)ムッ」

 

アツマくん「ところで、この歌は、だいたいどういった意味なの…」

わたし「えっ!? 口語(現代日本語)とあまり変わりないじゃないの、この歌」

 

 

古今和歌集 (岩波文庫)

古今和歌集 (岩波文庫)

 

 

アツマくん「(本をひらき、当該のページを見て)和訳がない」

わたし「和訳って……(´д`)」

アツマくん「古文の参考書だと書いてあるだろ」

 

わたし「まぁ、易しいものだったら、古文参考書みたいに丁寧に口語訳も載っけてるやつもあるけどね。

 でも、和歌の口語訳って、つまらないじゃん」

アツマくん「じゃあどうしろって言うんだ」

わたし「そのまま読むのよ

アツマくん「なんの解決にもなってねーだろ……(-_-;)」

わたし「詩歌(しいか)って案外、言い換えがきかないものよ

 

八木先輩「じゃ、もう一度声に出して読んでみましょうか」

わたし「わーい読者サービス」

アツマくん「ど、読者ってなに(@_@;)!?」

わたし「(・ ε ・)~」

 

  • 雪ふれば/冬ごもりせる草も木も/春に知られぬ花ぞさきける

 

アツマくん「ああ、最初に聴いたときよりも、『歌が入ってくる』気がするよ」

八木先輩「……(・∀・` )

 やっぱ戸部くん、アタマいいんだね

アツマくん「( ;゚д゚)ェッ?」

わたし「( ´ー`)フゥ……」

 

八木先輩「ま、わたしは、作品の内容や意味を確かめてから、必ず読もうとするようにしてるけどねん」

 

 

・・・・・・

八木先輩「料理対決のときにね」

わたし「はい」

八木先輩「羽田さんが作った炒めもの、戸部くんから少しおすそ分けしてもらっちゃった♫

わたし「∑(´゚Д゚`)エーーーーーッ」

 

浮気者「食う前に取り皿によそって渡しただけだよ」

わたし「(*´・з・)ムゥ~」

 

八木先輩「妬いた?(^○^)」

わたし「やぎせんぱいのいじわる

八木先輩「カワイイなあw(^○^)」

 

八木先輩「えーっと、炒り卵と色んな野菜と、エリンギだったよね」

わたし「( ´・д・)えっ」

八木先輩「?」

わたし「エリンギじゃないですよ、ブナシメジだったでしょ」

裏切り者「いや、ブナシメジじゃなかった、エリンギだよあれは」

八木先輩「そう! エリンギエリンギ」

裏切り者「エリンギだったよなぁ!!」

わたし「ブナシメジ、ブナシメジだったって!!(;´Д`)」

 

 

そこにやってきたあすかちゃん「間をとってマイタケにしたらどうですか」

 

3人とも『や、それはないから