珍しく、アツマくんとあすかちゃんが、兄妹で晩ご飯を食べに出た。
……デート?
ということで、夕ご飯を、明日美子さんと流さんと、三人で食べることになった。
珍しいパターンだ。
あ、いまは文化祭が終わった翌週、つまり11月9日の金曜日ね。
♪じゅーっ、じゅー♪
明日美子さん「いい匂いしてきた~(っ´ω`)」
流さん「おお、もうすぐ晩ご飯か」
「戸部邸の晩ご飯は毎回キミが作っているのか?」
という疑問もありましょうが、そんなことないです。
明日美子さんや流さんが晩ご飯を作ることだってあるんですよ。
明日美子さん「この炒め物美味しーい!!
(*´˘`*)♡」
流さん「炒り卵と、いろんな野菜と、ブナシメジも入ってるね。すごくヘルシーだけど、ごはんが適度に進む、理想的なオカズだ」
わたし「えへへ 。 (´へωへ`*)」
わたし「このオカズとですね、酢豚を、文化祭で一度に作ったんです」
流さん「これと酢豚とごはんと味噌汁かあー」
わたし「しかも相手のチームもだいたい同じ分量のものを作ったんですよ」
流さん「すごいな……w」
明日美子さん「わたしだったら残しちゃうな…( ̄▽ ̄;)」
わたし「ま、審査員のひとと、とつぜん実況席で解説に抜擢されたアツマくんに作るぶんだけなので」
明日美子さん「アツマだったら全部たいらげちゃうな〜(*´∀`)」
わたし「高校生の男の子ってそんなもんじゃないですか? 1時限目が終わったあとの休み時間に弁当食べちゃったり」
流さん「いわゆる早弁ってやつだね。まあアツマは体力オバケだから……」
わたし「(´∀`*)クスクス」
流さん「(´▽`)ハハハ…」
わたし「でもなんでアツマくんって部活に入ってないんですかね」
明日美子さん「アツマは、ユーティリティプレイヤーだから。
どんな運動部でも活躍しちゃうんで、引っ張りだこになって、ついには無所属のまま、『我が校始まって以来の頼れる助っ人』と呼ばれるようになったんだってw」
わたし「阪神で言うと、バースですか?」
明日美子「そうそうwwランディ・バース、ランディ・バースwww」
わたし「www」
流さん「ぼくがイメージする阪神の助っ人はアリアスかなぁ」
し、シブい、流さん……:(;゙゚'ω゚'):