きょうは、文芸部に行くかわりに、某部活に「ある約束」を取り付けて、満足して帰ってきた。
いまは、いつものソファーにでろ~んっと寝転んでいるところ。
藪から棒のアツマくん「なんだ、だらしないぞ。
あっ、『ヒカルの碁』読んでたのか」
bakhtin19880823.hatenadiary.jp
『ヒカルの碁』の作画者である小畑健さんの絵の上手さに驚嘆して、感銘を受けてしまったわたしは、昨日の夜、アツマくんから、『ヒカルの碁』の単行本を、1巻から5巻まで借りたのです。
わたし「うん、読みふけってた、さっきも」
アツマくん「まじかよ」
わたし「アツマくん、面白いね、この漫画。」
アツマくん「辛口の愛もうならせる、さすが名作だな……(;・∀・)」
わたし「明日美子さんが好きそうw」
アツマくん「よくわかったなw」
姿勢を正してソファーに座ったわたし「囲碁や将棋もいいんだけど…」
アツマくん「なんだぁ? 麻雀できるのか?」
わたし「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ドパパパーン」
アツマくん「そ、そんなわけなかったよなww(^_^;)」
わたし「アホ!」
わたし「どうやったら囲碁や将棋からマージャンっていう思考回路になるの?
まったく。
チェスよ、チェス」
- 作者: ウラジーミル・ナボコフ,若島正
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/09/19
- メディア: 単行本
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わたし「ウラジミール・ナボコフの『ディフェンス』って小説をむかし読んだことがあるの。
天才的なチェス・プレイヤーが出てくるのね……ま、ナボコフ作品だし、『チェスを題材にしました~w』で終わりじゃあないんだけど。
文体とか。
ちなみに訳者の若島正さんも、凄腕のチェス・マスターで、将棋でいうところの『詰将棋』にあたる『チェス・プロブレム』の世界的に有名な作者でもあるのよ」
アツマくん「詰将棋を自分で作るようなもんか……すごいね」
わたし「実はナボコフも『チェス・プロブレム』を作って発表したことがあるらしいの。全然完成度は高くなかったらしいけど……でも、やっぱり詰将棋を自分で作るようなものって考えたら、小説を構想して執筆するのと同じくらい、頭脳労働が必要よね」
アツマくん「チェス・プロブレムづくりが、ナボコフって作家の、小説執筆に役立ったわけだな」
わたし「すごい! 模範解答! アツマくん、若島正先生じゃないけど、京都大学行けるんじゃないの?」
アツマくん「おまえアメリカンジョークがうまくなったな・・・(^_^;)」
アツマくん「チェスのルールはわからないけどさ。
おまえ、将棋の駒の動かし方とか、わかるか?」
わたし「わかるよ。ーーなに、将棋指したいの?」
アツマくん「『二歩』が禁じ手だとか、そういうルール、知ってるよな」
わたし「プロ棋士でも時たまやらかして反則負けになるっていう、あれでしょ。知ってる知ってる」
アツマくん「じゃあ将棋盤と駒を持ってくるから、指すか」
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2時間後……。
わたしは、悔し涙を浮かべていた。
鬼のアツマ「・・・・・・弱すぎだろ、おまえ。
完璧ヒロインみたいなおまえに、こんな弱点があったとはな。
7番勝負で、おれに7回連続で負けるとは・・・・・・(;・∀・)」
わたし「少しは手加減してよ、鬼!
あんたが将棋指すのうまいって知ってたら…知ってたら…」
鬼アツマ「いや、おれ、『段』どころか、『級』だって持ってないし。
たまに高校で藤村と指しても負けまくるようなレベルだぞ」
わたし「証拠がない、証拠が……」
アツマ九段「じゃあ、こうしよう。
愛、『二枚落ち』ってわかるか?」
わたし「レベルが高い人のほうが、飛車と角抜きで指すんでしょ」
アツマ九段「おまえのプライドが許さんかもしれんが・・・(;・∀・)」
負けん気が強いわたし「いいえ、たとえ二枚落ちでも、アツマくんに勝たなきゃ気が済まない!!」
そして、わたしは、二枚落ちのアツマくんと対局した。
どっちが勝ったか・・・?
それは、読者の皆さんのご想像にお任せしましょう。
……ぐすん。