・きょうも羽田愛ちゃんはリビングで本を読んでいます
アツマ「愛。」
・愛、「( ゚д゚)ハッ!」と気がつく
アツマ「もとに戻ったな」
愛「なにが?」
アツマ「集中力。」
愛「読書の?」
アツマ「そう」
アツマ「おまえ、やっと『読書スランプ』から抜け出せたみたいだな」
愛(照れて赤くなる)
愛「そ、そんなことないよっ」
アツマ「なんで」
愛「(少し暗い表情で)さやかに読書量で負けてる」
アツマ「青島さんに?」
愛「さやか、『半年で100冊本が読めた!』って言ってた。
わたしは、高等部になってから、つまりこの半年で100冊到達してない……。
(´・ω・`)」
アツマ「愛、ひとつアツマ大先生からアドバイスだ」
愛「はい!?」
アツマ「(真面目な口調になって)あんまり他人と比べるもんじゃない。
他人と比べていじけるのは、よくないぞ!」
愛「・・・・・・」
愛「・・・・・・なんかかっこいい」
アツマ「ん? w」
愛「なんでもない!!!!! なんでもない」
・・・・・・
愛「ひさびさに読んだ本を紹介するわ」
アツマ「どこに向かって」
愛「不特定多数よ」
アツマ「・・・・・・(^_^;)」
愛「社会思想社から1986年に出版された、『ミステリーの仕掛け』っていう本。」
愛「いわゆるアンソロジー形式・・・・・・いろいろな著者の、ミステリーについてのエッセイが主に収められてる。編者は大岡昇平。
エッセイの他に座談会もあったけどね、安部公房や花田清輝なんかが出席してる」
アツマ「あべこーぼーはかろうじてわかるぞ」
愛「安部公房が株式会社みたいな呼び方で呼ばれてるの聴くとかわいそう」
アツマ「(゚Д゚)ハァ? 意味わかんねぇ」
愛「とにかく、いろんな作家や評論家や翻訳家や詩人や学者がミステリー語っててバラエティに富んでるのよ。
偏見だと思うけど、わたし、どーーーーーーーーーーっしても『ミステリーしか読みません』って言う人を、『読書好き』と呼びたくないのよね」
アツマ「うん、偏見だな」
愛「(クッションを投げつけて)ちょっと黙ってて!! ( >_<)」
愛「ーーでも、ダシール・ハメットへの興味がよりいっそう湧いたし、大藪春彦なんか、この本読んでなかったら、たぶんこの先いっさい縁がない作家だったと思う。
まぁ今どきの女子高生に大藪春彦はあまりにもミスマッチだと思うけど(^_^;)」
クッションを投げつけられたアツマ「????????」
愛「(不敵な笑みを浮かべて)アツマくん、ゆで卵はどれくらいのかたさがいい?*1」
アツマ「?????????
えーっと、おれゆで卵食べられない(*_*;」
愛「ば、バカ!(゜o゜;」
アツマ「???????????(*_*;」