◯とある朝……
アツマ「ことしの冬の天気はおかしいなあ。大雪が降ったり。勘弁してほしいよ」
おや、ぐったりしたパジャマ姿の愛が、柱にもたれかかっているではないか!?
アツマ「おいおい(゜o゜;)」
あわてて愛のもとに近寄るアツマ。
愛「こないで…来ちゃダメ…うつるから」
アツマ「そんなこと言ってる場合か💢💢」
愛は激しく発汗(はっかん)し、顔は赤く、明らかに熱が出ている。
愛のやわらかいからだが、アツマのからだにもたれかかる。
アツマ「あ、あ、あああああああ」
呼吸は荒く、閉じた眼は苦痛に怯えているようだ。
アツマ「し、しっかりしろ、おい!!」
◯愛の部屋
ベッドで睡(ねむ)る愛。
あすか「お兄ちゃんが運んでくれたんだ。たまには役に立つじゃん」
アツマ「たまにはとはなんだ、たまには💢」
やっぱり軽かったな、アイツの身体……
パジャマ姿の女子中学生をもろに抱きかかえてしまった……!
しかもあすかよりも先に、よりによって愛の……!
女子中学生のパジャマって、あんな手触りがするんだ……
あすか「ちょっとお兄ちゃん💢💢」
アツマ「ウワッチット!!」
あすか「お母さんと、おねえさん(=愛)の様子見るから、部屋から出てって」
アツマ「あ、はい」
◯階下のリビング
アツマが、左手をしげしげと見つめている。
流「第1発見者がアツマだったとは、なかなか隅に置けないねえ」
アツマ「いやらしいなあ(-_-;)」
アツマ「流さん。」
流「なに」
アツマ「あ……いや、まぁいいや(-_-;)」
流「気になるじゃん(^^)」
アツマ「いいのいいの(-_-;)」
× × ×
テレビは東京の天気が大荒れになるという予報を伝えている。
アツマ(変だよなあ。
いやらしいよなあ。
流さんに、「女の子を抱いたことはありますか」なんて。
あたり前田のクラッカーじゃん)