戸部邸の朝 ゲームボーイアドバンスと『鉄腕アトム』

 

アツマ「ねんがんの しょうねんじゃんぷを てにいれたぞ!」

愛「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

アツマ「朝っぱらから物騒だな!!

愛「何いってんの!? 朝ごはんもうすぐ出来ちゃうわよ💢」

 

愛はエプロンを身に着けている。

 

戸部邸では、5人が朝食の席を囲む。

アツマ、あすか、このきょうだいの母である明日美子さん、愛、そして戸部邸に部屋を借りている大学生(♂)の流さん。

流さんは、愛のまわりの人間では、数少ない文学の理解者である。

 

・朝ごはん

 

愛「ところで」

アツマ「なに」

愛「あんたさっき、『ゲーム機みたいなもの』ピコピコしてたわよね?」

アツマ「ああ、あれは、『ゲームボーイアドバンス』だよ。知らないだろ~w」

 

ゲームボーイアドバンス ミルキーブルー【メーカー生産終了】

ゲームボーイアドバンス ミルキーブルー【メーカー生産終了】

 

 

愛「知らなくて悪かったわね💢

 わたし、ゲームなんて、今まで一度もやったことがないわ」

アツマ「ウッソだろ……( ゚д゚)」

愛「ほんとうよ」

 

・アツマはこんなゲームをやっていた

 

 

スーパーマリオアドバンス4

スーパーマリオアドバンス4

 

 

アツマ「うふふ、こんな名作をプレーしていたら、近頃のスマホゲーなんて見向きもしなくなるね~w」

流さん「それは『スーパーマリオブラザーズ3』だよ

アツマ「ヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!」

 

 

スーパーマリオブラザーズ3

スーパーマリオブラザーズ3

 

 

アツマ「これ……昭和のゲームだったのか:(;゙゚'ω゚'):」

流「なつかしいなあ。『スーパーマリオコレクション』で腐るほど遊んでたよ……(遠い目)」

 

スーパーマリオコレクション

スーパーマリオコレクション

 

 

アツマ「そ、それでも名作であることに変わりはないと思いますよ(;・∀・)」

 

・朝食後

 

愛「ゲームは1日30分にしなさい

アツマ「は!? 厳しすぎんだろ!?」

愛「そろそろ受験勉強の季節だってきのう言ったじゃない!?」

アツマ「いったっけ」

愛「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

 

アツマ「愛はベルクソンに苦戦してるみたいだなw」

愛「ウッ……(-_-;)」

 

時間と自由 (岩波文庫)

時間と自由 (岩波文庫)

 

 

アツマ「『黄金を抱いて翔べ』、もうすぐ読み終わりそうだぞw」

 

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

 

 

愛「うるさいわねぇ、高村薫ベルクソンじゃ事情が違うのよ。

黄金を抱いて翔べ』だったら1時間半で読めるわよ」

アツマ「まっけおっしみ~w

愛「うるちゃいうるちゃい💢 ヽ(`Д´)ノ」

 

あすか「まぁ、お姉さんも、たまにはゲームでも遊んで息抜きしたほうがいいのかもしれませんね」

アツマ「そうだな(真顔)」

 

アツマ「ところで、おまえは漫画を読まないな」

愛「読まなくても生活は充実してるわよ」

アツマ「図書館に手塚治虫ぐらい置いてあるだろうに」

愛「活字がぎっしり詰まった本のほうが面白いもん!」

アツマ「まぁまぁ、手塚治虫も半分文学みたいなもんだぞ」

 

流「いや、それは誇張にすぎるかな」

アツマ「流さんがそういうならそうなんだろうな(-_-;)」

 

・アツマが選ぶ手塚初級編

 

鉄腕アトム(7) (手塚治虫文庫全集)

鉄腕アトム(7) (手塚治虫文庫全集)

 

 

アツマ「『地上最大のロボット』」

流「名作だねえ」

アツマ「これをベースにした浦沢直樹の『PLUTO』って漫画があるけど……正直、興味ないね!」

愛「読まずに切り捨てるのはどうなの!? (#゚Д゚)