『ブルーライト・ヨコハマ』から「1971年末の奇蹟」までの筒美京平について

筒美京平 知らぬものはいない 空前絶後の作曲数を誇る 日本を代表するポップス作曲家

 

そんな筒美京平出世作は 1968年のクリスマスにリリースされた『ブルーライト・ヨコハマ』であることを いったいどれだけのひとが認識しているんだろう

 

ぼくは若い世代だから ときどき いしだあゆみ伊東ゆかりを混同してしまう 言うまでもなく 『ブルーライト・ヨコハマ』の歌い手はいしだあゆみである あしからず

 

ところで 筒美京平が 『サザエさん』の主題歌を作曲したこと これは意外と知られている なぜなら 『サザエさん』は今も放映されており 主題歌クレジットにちゃんと明記されているのだから

 

1971年 奇蹟の年 尾崎紀世彦(故人)の『また逢う日まで』で レコード大賞を取った レコード大賞が 大晦日に紅白の前に生中継されるようになってから3年目 ご存知だろうが 当時はレコード大賞の権威は いまと比べて桁違いに大きかった

 

そして尾崎紀世彦は レコード大賞の受賞の直後 東京宝塚劇場に直行 NHK紅白歌合戦 白組トップバッターで 『また逢う日まで』を歌ったのである

 

ちなみに その時紅組のトップバッターで 尾崎紀世彦と対戦した歌手の名は 南沙織 曲目は『17歳』 これも筒美京平の作品である 南沙織も レコード大賞に出席している 最優秀新人は 小柳ルミ子に譲ったものの

 

つまり まだ「お化け番組」だった紅白歌合戦の 紅白トップバッター両楽曲の作曲をやってのけたのである しかも両楽曲ともに 両歌手の大出世作であり バカ売れ ありえへん