【愛の◯◯】まごころシーフードカレー

ハロー、わたし青島さやか。

 

期末テスト期間で、午前中で学校が終わった。

とある「誘い」のために 、わたしは、愛とアカ子のクラスを訪ねた。

 

『あっ青島さんだ! 元気~?』

 

(^_^;)すっかり、このクラスの娘とも顔なじみになって、どっちが自分のクラスなのやら。

 

「元気だよ。

 (ささやくように)愛の様子、どう?」

 

『(肩をすくめて)なんか、がんばりすぎてるみたい…』

 

やっぱり。

 

気がかりな愛は、窓際で読書していた。

でも、本とニラメッコして、なんだか本と格闘してるみたいだ。

本と格闘してるところに割って入るのもなんだかなあなので、声もかけず、微妙な距離感の席に腰をおろして、彼女の顔を眺めていた。 

 

…かわいい

 

( ゚д゚)!! さやか!! 気付かなかった!!

 

(^_^;)やべ、「かわいい」って言ったの、聞こえたかな。 

 

「ごめんね、読書がんばってたのに、愛」

「いや、読書、疲れてきたころだったから、ちょうどよかった」

 

「(本の背表紙とページの残り具合を見て、)まだ、本調子じゃあないか…」

「そうね、全盛期だったら、2時間で読み終えてたのに」

「(^_^;)『全盛期』ってw

 ーーアカ子は?」

「んー、本読んでたら、帰っちゃったみたい」

「そりゃ残念。

 愛、昼ごはんの予定とか、ある?」

「ないよ。もしかして、おごってくれるの?!」

「おごらないよ!💢

 ……作ってあげるけど

(ノ≧∀)ノ どうして!? 太っ腹じゃない!!

「(^_^;)…あのねえ」

 

 

 

 

 

× × ×

青島家

 

「(^O^)わーい、おっじゃましまーす♫」

 

「さやか、手伝わなくてもいいの?」

「手伝ったら意味ないでしょ」

「どして」

それは…それは…、愛のほうがわたしより料理上手いのが、悔しいから

「wwwwww」

 

 

 

 

× × ×

諸事情により、調理シーンはカット。

とまれ、シーフードカレーとサラダが完成した。

愛に、できたことを告げに行ったら、

ぐっすりとお眠りあそばされているではないか。 

 

「(優しく)ね・ぶ・そ・く?

「Σ( ;゚д゚)ハッ!

 

 (  ;-_-)…夜更かしして勉強してた。

 でも、期末の成績、たぶんさやかに負ける……」

「アツマさんに勉強見てもらえばよかったじゃない」

「( ;゚д゚)さ、さやかはどうしてそんな冗談が上手いの!?

 

あのねえ……。

アツマさん、泣いちゃうよ。

 

「シーフードカレー、冷めちゃうよ。はやく食べよう?」

 

× × ×

 

「美味しい…胸に沁みる…」

「おおげさな」

料理は『腕』じゃなくて『心』でつくるって、ほんとだね

「愛アンタそれいま思いついた口から出まかせでしょ」

「(^O^)あははははっw」

 

「ねえ、愛…」

「?」

「食後のコーヒーも、あるんだけど、」

「なに、歯切れ悪く」

「あ、あ、あらきせんせい、荒木先生とわたしね、チャイコフスキーのことで…」

「えっ、話が見えないww」

 

 

bakhtin19880823.hatenadiary.jp

 ↑こんなことがありました

 

「(o'∀'))なるほど、音楽のことで荒木先生と意見が分かれて、気まずくなってるままなのね」

「うん、早くなんとかしたいんだけど。

 わたしのほうから謝るのがいいと思うんだけど、謝るなら謝るで勇気が要るでしょ、そのーー、

 どうしたらいいと思う? 愛」

「(*´-∀-)フフフ、人生相談ね。まかせなさーい」

うん、頼むよ、愛。