【愛の◯◯】凛として時雨とナンバーガールでてんやわんや!?

戸部邸

リビング

 

・自分の世界に入り込んでいるかのように、愛が、ヘッドホンで音楽を聴いているリビングのでっかいソファー。

 

・そこに、階段を降りてきたアツマが近づいてきて、愛の横のソファーにどっか、と着席する。

 

 

 

(何聴いてるんだ、愛のヤツ。

 ま、ジャマしちゃいけないから、自分の世界に浸らせておいてやろう)

 

・勉強を始めるアツマ。

 

(英語の課題が出たんだよねー。

 ローリング・ストーンズの曲の歌詞を訳してこいっていう、カンタンなようでカンタンじゃない課題)

 

「歌詞カードやwebでの和訳のコピペには点数あげないっていう。

 当然だけど、なかなかきびしいんだ」

「(いつの間にかヘッドホンを外して)あたりまえでしょそれは。コピペは重罪だよ」

「おぉ、愛ちゃんおかえりー」

「『おかえり』!?」

「音楽の世界からこっちの世界に戻ってこられた」

「たしかに……アツマくんが自分の部屋から降りてきたのには気がつかなかった」

「ヘッドホンまで持ち出して、なにを聴いていたんだい?」

 

凛として時雨

 

(;゚Д゚)マジで!?

マジで

 

 

i'mperfect

i'mperfect

 

 

i'mperfect

 

 

「あ、愛にしては、趣味が最近だなーと思ったんですが」

「関係ないわよ。わたし時雨、好きなの」

「某週刊誌で『何を歌ってるのかわかんない』と叩かれたとか」

そんなこと書いたの、どの老害よ!?

「(;゚Д゚)あ、愛が『老害』と言っただと!?」

 

 

・そのあとで、アツマはひたすら愛から、凛として時雨に対する批判がいかに的外れなのかを聞かされるのだった。

 

『クドクド……』

 

「うん、お前の言い分(ぶん)はーー」

「わかるでしょう!?」

「半分わかって、半分すぐには呑み込めないな」

「(ガクッ)」

 

・おもむろに、ヘッドホンを愛からぶんどるアツマ。

 

「おれは邦楽のレジェンドを聴くぞ」

「なに聴くつもりなの」

ナンバーガール

「レジェンド……なの!?」

「何言ってんだ、レジェンドに決まってんだろ、メジャーデビュー20周年なんだぞ、『透明少女』から20周年」

「でも再結成するよね」

「何言ってんだよ。

 レジェンドだから再結成するんだし、再結成するからレジェンドなんだろ」

「(意味深に)ロビンにしても、秀徳にしても……

「?」

 

×

 

×

 

×

 

ナンバガは秀徳のMCもおもしろいよな。

 ほら、ライブ盤で、曲と曲の合間にはさまれる『語り』」

 

「アツマくんに、理解度の確認」

「はぁ?」

「あなたがこれから聴こうとしている、ナンバーガールのライブアルバムのタイトルを答えなさい」

「えーっと……、サッポロ、サッポロなんとかかんとかじょーたい

「ざんねーん。

 あなたにとって、ナンバガは、レジェンドになり切っていない!」

「意味わからん。

 だいいちおまえは正式タイトル言えるのかよっ」

「『サッポロ OMOIDE IN MY HEAD状態』」

 

 

ライヴ・アルバム ?サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態

ライヴ・アルバム ?サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態

 

 

「(-_-;)くそっ……」

 

「ちなみにナンバガにはこれ以外にもライブアルバムがあるのです。

 知ってましたか? アツマくん」

「(-_-;)知らんかった……」

 

シブヤROCKTRANSFORMED状態

 

 

シブヤROCKTRANSFORMED状態

シブヤROCKTRANSFORMED状態