【愛の〇〇】まぁ、夏服でも買おうか

いつも、96点か97点とっていたテスト。

 

90点しかとれなかった。

 

だから、すごく落ち込んで、

明日美子さんの助けも借りてしまう体たらくだった。

 

『90点もとったのに、どうして?』

そう言うひともいるかもしれない。

 

そういう問題じゃないんだけどねw

 

わたしのプライドが、大きく邪魔をするけど、

わたしはわたしのプライドを否定できない。

 

負けず嫌いなのは、生まれつき。

だから、テストでは、常に100点をとることを目指して、しゃにむに勉強しているのだ、

けれど…(´・_・` )

 

放課後

『羽田さん、青島さんがきてるよ』

 

さやかが、わたしの教室に来ている、らしい。

 

「どうしたのよ」

「( ^_^ ;)さやか……」

「あんたもアカ子も、心ここにあらず、じゃないの」

「へ、アカちゃんも!?」

 

 

「( ^_^ ;)ほんとうだ、窓の外じーーっ、と眺めてて、こっちの気配に、絶対気づかなさそう」

「や、あれは、じーーっとじゃなくって、ポケーーっと眺めてんのよ」

「ひどいよさやかw」

「(小声で)恋わずらいね」

「( ^_^ ;;)タハハ……」

 

「アカちゃんは、そっとしておいたほうが、よさそうね」

「問題はあんただよ」

「わたし?」

「わたしのクラスに伝わってきた情報。

 あんた、きょうの授業であてられて、うまく答えられなかったらしいじゃないの」

 

たは。

情報って、流れるの、速い。

 

「んー、そんなときもあるわよ、人間なんだし」

「『中等部から5年間ずっと同じクラスだけど、羽田さんがあてられて間違えるなんて初めてだった』」

「( ゚д゚)どうしてその子はそんなこと知ってるの……」

「(´Д`;)……、

 

 やれやれ。」

 

 

「愛、服を買いに行こう」

「服? なんで」

「なんでって、これから夏じゃーないの!?」

「それが?」

「夏の服よ、夏の服!!

 あんた、心配なんだけど」

「なにが?」

「書店かタワレコでしか買い物してないんじゃないかって、心配なんだよ」

ディスクユニオンにも行くよ?

 この前、文芸部の後輩の子に、高田馬場ブックオフにも連れてってもらった」

「(;´Д`)あのねえ……。

 あんたのそういうところが気がかりなの!」

 

「それに……あ、あんたにこの前ハンバーグ食べてもらったから、そのお返しがしたくて」

「ど、どういう因果関係、それ……w

 は、はははははっ、お、お、おもしろいっww」

「( •̆ ·̭ •̆ )べ、べつにいいじゃん、ハンバーグ食べてもらって、嬉しかったんだから」

 

「ふたりとも楽しそうね。わたしも一着、愛ちゃんの夏服、選んでもいいかしら?」

「( ^∀^ ;)あ、アカちゃん、もしかして聞いてたの」