【愛の◯◯】葉山先輩とフランス語をはじめからざっくりと

枕草子』よりも『エセー』のほうが、ぜったい面白いと信じて疑わないわたし。 

 

 

エセー 1 (岩波文庫 赤 509-1)

エセー 1 (岩波文庫 赤 509-1)

 

 

もちろん『エセー』を全部読んでいるわけではない。

てへっ。 

 

でも、フランス語で『エセー』が読めたら、カッコいい、よね?

ーーそういうことが理由の全てではないけれど、時間は有り余ってるし、わたしは大学に通っていないから、高等部時代に第2外国語で習った知識が抜け落ちてしまうとよくないので、フランス語を復習しようと思った。 

 

ただ、わたしの部屋は本やら漫画やらでグチャグチャなので、高等部時代のテキストが見つからない。 

 

わたしは、探しているものがいつまでも見つからないと、よくない心理状態になってしまう。

なので、何か飲み物でも飲んで気持ちを落ち着かせようと思って、キッチンのほうに行こうとした。 

 

葉山家ダイニング

「ん?

 ダイニングテーブルの上に、なにか本が置いてある」

 

 

ゼロから始めるフランス語―文法中心

ゼロから始めるフランス語―文法中心

 

 

フランス語の入門書だ!!

 

「でも、だれの本なのかしら。

 たぶん、おとうさんかな。

 帰ってきたら、『借りてもいい?』って、交渉してみるとして、」

 

わたしは赤ワインの代わりにブドウジュースを冷蔵庫から出して飲み、

『ゼロから始めるフランス語』を携えて部屋に戻って机に向かった。

ごめんね、おとうさん。 

 

× × ×

 

「さーて、発音だ、発音、なにはなくとも」

 

わたしはまず『アルファベ』をぜんぶ声に出して確認した。 

 

アルファベを、26文字プラスアルファすべて羅列するのは骨が折れるんで、各自でお願いします。

 

ほんとうにざっくりだな…w

 

『ゼロから始めるフランス語』は、単語・文章にすべてフリガナがふってあって、読みやすい。 

 

・発音の3大ルール

  1. 語末のeは発音されない 
  2. 語末の子音字は、原則として発音されない
  3. 日本語の「ン」の音はない

※参考:『ゼロから始めるフランス語』、ⅹページ

 

 「語末のeは発音されない」の例

style(スティ):「文体」*1

「語末の子音字は、原則として発音されない」の例

mot):「単語」*2

 

葉山むつみがざっくりと厳選した「注意すべき読み 母音字編」

ai は「エ」と発音する

→例えば、「lait(=牛乳)」は「レ」と発音します。

 「ai」の読みが「エ」で、語末の子音字(t)は発音しないんでしたよね。

 

au/eau は「オ」

→例:「auto(=自動車)」は「オトー」、

   「beau(=美しい)」は「ボー」

 

・ou は「ウ」

→「amour」という単語があります。

 意味は「」。

(羽田さんだったら、絶対知ってるフランス語ね)

 …で、ouは「ウ」なんで、「アモール」ではなく「アムール」と読むべし。

 

・oi は「ウワ」

→例・「bois(=森、林)」は「ブワ」。語末のsは子音字だから発音しない原則。

 

ayは「エイ」、oyは「ウワイ」、uyは「ユイ」

→例えば「crayon」は「クレイヨン」と発音する。

 だけど、クレヨンのことじゃなくって、意味は「鉛筆」。

 

・母音字プラス「il」「ill」

→「soleil」、「ソレイ」と読みます。

 意味は「太陽」で、比較的ポピュラーなフランス語。

 

(出てきた単語は、すべて『ゼロから始める~』ⅺ-xiiiページに記載されているもの。)

 

「『鼻母音』は、重要だけど、説明がいろいろとややこしいのでざっくりとカット」

 

「注意すべき読み 子音字編」

・「c」は子音字の前では「ク」、母音字の前では「ク」か「ス」

 

→ca,co,cuの読みはそれぞれ「カ」「コ」「キュ」

 「école」は「エル」、意味は「学校」。語末のeは発音しません。

 あ、「é」 っていう文字が出てきましたが、「アクサンテギュ」という記号がeの上についたのです。

 google日本語入力だと、「アキュート」と入力して変換すれば、この文字、出てくるみたい。

「é」の読みは「エ」です。

 

→「bicyclette」。「自転車」のことで、英語のbicycleに似てますねー。

 フランス語では「ビスィクレート」と読むのです。

 cyの読みが「スィ」。

 ちなみにciも「スィ」、ceは「ス」です。

 

→あと、「ç」って文字があって、「セディーユ」という記号がcの下にひっつきました。

 Google日本語入力だと「セディーユ」って入力すれば「ç」が出ます。えらいね。

 3通り覚えましょう。

 ça「サ」ço「ソ」çu「スュ」

 

「g」の読み方

→ga「ガ」go「ゴ」gu「ギュ」

「figure(顔)」、「フィギュール」。語末のeの省略は、もうおなじみですね。

 ジェラール・ジュネットという人の大著で『フィギュール』というのがあるそうですが、羽田さんが居候してる戸部くんの邸(いえ)の書庫だったら、置いてあったりするのかしら。

 

→ge「ジュ」gi「ジ」

「garage」、意味は「ガレージ」ですが、フランス語の読みは「ガラージ」。

 

・「h」は発音されない

→「hôtel」は「ホテル」のことですが、フランス語では「オテル」。

 あ、「ô」という文字が出てきました。

 例によって(?)Google日本語入力で「サーカムフレックス」と入力して変換してみましょう、ôが出ます。

 

・「rose」「maison」はどう読むか?

→「ローズ」「メゾン」。意味はそれぞれ「薔薇(バラ)」と「家」。

 「maison」、漫画『めぞん一刻』の「めぞん」はここから来ています。

 このふたつの単語は「s」の読みがポイントで、

 「rose」「maison」どちらもsが母音字に挟まれているのですが、この場合のsは「」の音になるルールがあるのです。

 それと、「maison」に関して、「ai」は「エ」と読むのでしたね。アルファベふた文字で母音字になります。

 

・「ch」→「シュ」

・「gn」→「ニュ」

・「ph」→「フ」

・「th」→「トゥ」 ※hは発音しない!

・「ti」→「スィ」まれに「ティ」

 

・「quand」「que」「qui」

→「quand(カン)」=「いつ

 「que(ク)」=「何を

 「qui(キ)」=「

 

 です。このまま覚えちゃいましょう。

 

・語末の子音字の例外

→語末でも子音字「c」「f」「l」「r」はよく発音されます。

 

(以上、例示した単語はすべて『ゼロから始める~』xiii,xivページより)

 

 

 

× × ×

 

「(ヽ´ω`)フゥ-…」

 

「案外忘れてるもんだな」

 

「はやく『リエゾン』や『アンシェヌマン』『エリズィヨン』をおさらいしたいけど・・・、

(ヽ´ω`)疲れちゃったw」

 

「でも、なんだか語学で精神統一できた。

 いいことだいいことだ」

 

 

 

 

・シリーズ化か!?

*1:『ゼロから始めるフランス語』ⅹページより

*2:同書、ⅹページより