【愛の〇〇】自分のお金で……

JR御茶ノ水

戸部「おっす」

わたし「おっそーい」

戸部「はっやーい」

わたし「‪( ' ^'c彡))Д´)パーン‬」

 

マクドナルド

わたし「(˶・ᴗ・˶)あんたこれまでに講義何回サボった?」

戸部「(; ゚д゚)はぁ? サボるのが前提ってか?

 サボったことねーよ!!」

わたし「(・д・)チッ」

戸部「藤村はどーなんだよ」

わたし「『切る』わけないじゃん」

戸部「髪を?」

わたし「‪( ' ^'c彡))Д´)馬鹿じゃないの!? 文脈からいって講義を『切る』『切らない』のことに決まってるでしょ」

 

戸部「そっか、根は真面目だもんな、藤村」

 

えっ?

戸部、そんなこと高校時代言ったことなかったじゃん。

 

戸部「でも、マックの2階で男の顔をビンタするのはやめような」

 

😡💢

 

わたし「戸部が単位を落としますよーにっ」

戸部「ひでーなおい」

わたし「二外(にがい)落として留年しますよーにっ」

戸部「しねーよっ」

 

戸部「おまえ二外なんだったっけ」

わたし「ばかね、フランス語に決まってるじゃん」

戸部「ああ、専攻がフランス語とかフランス文学とか、そっち方面になる予定なんだっけ。

 いいなぁ、葉山が高校時代フランス語の授業受けてたんだろ? 教わり放題だ」

 

わたし「はーちゃんには教わらないよ」

 

ふふふ、

戸部、目が点になってるw

 

戸部「それは…葉山の負担も考えてのこと、とか」

わたし「それもあるけど、もう大学生だしさ。

 自分の学問は自分で修(おさ)めるのだ」

戸部「(だんまり)」

わたし「塾講のバイト始めるんだよ? わたし。

 自分の服も、

 自分の靴も、

 自分のカバンも、

 自分のお金で買わないとね、

 やっぱり、大学生にもなったら――」

 

戸部「それ、葉山には絶対言うなよ」

 

(・_・;)

 

戸部「おまえの信条を見せびらかして、葉山をナーバスにさせるんじゃねーよ」

わたし「い、言うわけないじゃん、

 まだ言ってないんだし、はーちゃんナーバスにさせてないし」

戸部「そうか、ならよろしい」

 

(´•_•` )

 

わたし「……いま、わたしたちが、高校生だったらさ、この場で大ゲンカになってるよね。

 1週間ぐらい、口聞かなくて、さ。

 

 ほら、

 あったよね?

 そんなことさ……」

 

ああ……。

言いすぎた、って表情に、

戸部、なってる……。

 

戸部「(・∀・;)…藤村?」

わたし「ごめんなさい。

 ごめんね、戸部。わたしトイレ」

 

× × ×

洗面所で顔を洗って戻ってくると、

戸部がなんとわたしのポテトを全部平らげていた。

 

戸部「藤村、ラーメン食いに行こう」

わたし「!?

戸部「サークルの先輩に美味いラーメン屋さん教わったんよ。女性でも入りやすいし。おまえの胃袋だったら、マックのあとでも食えるはずだから」

わたし「……仕方ないなぁ。

 

 

 あ、あ、ありがとう」

 

戸部「( ^_^ ;)素直なのか素直じゃないのかはっきりしないなー」

 

 

 

戸部に連れられて入ったラーメン屋さんは、ほんとうに美味しくて、

わたしは、塾講で稼いだお金で、

はーちゃんに本をプレゼントしようかなあ……とか考え始めて、

どんな本がいいのかな。

どんな本が……。

 

ま、後で考えりゃーいいか。

課題。