『伊吹!!』
『伊吹っ!! コラ💢』
はにゃ?
あたし、せんせいなのに、おこられてるゾ~
・
・
・
「あ(;・∀・)」
「『あ』じゃない!!
伊吹ぃぃいい、次わたしの授業なんだけど!?
というか、
授業中に教師が寝るな、スカポンタンっ!!!!!!!!」
先輩の皆口先生に、怒られちゃった。
ーーん~、
いろいろなことに関するいろいろーー、
で、
寝不足だったのは事実。
もう授業のコマ入ってないし、きょうやる仕事、ぜんぶ終わらせちゃってるし、校内を少しお散歩してみるか。
「あ、懐かしい、ここ、『見晴らしが丘*1』じゃん」
「( ・∀・)ジ~ッ
……(。・ω・)ふーむ。
あたしが生徒だった頃は、スカイツリーなんて、見えなかったなー」
放課後――
<どたどたどた
「(;´Д`)先生!💢 こんなところにいた!! 部活やりましょうよ、図書館に来てください!!」
「羽田さんダー」
「(;´Д`)ぐぬぬ……、
(Д`;)伊吹先生って、高校時代は優等生だったんですよね。しょうじき全然信じられないんですけど…その、証言がたくさんありすぎて」
「ふふん♫
ソンナコトナイヨー、授業サボってここ(見晴らしが丘)でひなたぼっこしてたりとか、素行がちょっと、ね」
「でも宿題を忘れたことは一度もなく、学校は皆勤賞、テストの点もいつも上位にーー」
「テストの点は、文系3科目だけ」
「あ」
「だから、数学や理科の先生には、にらまれてたなー。
(わざとらしく羽田さんの目線に首を振り向けて)ーーそんでもって、イヤなことがあったりしたら、よく、ここに来てた」
「……」
「……」
「…………部活、行こうかw」
「せんせぇ!!」
「ーーなに、羽田さん?」
「せんせぇ、いぶきせんせぇ、その、ほんとうに、ほんとうに……、
ケッコンされちゃうんですね!?」
おおっと!
…直球勝負。
「うん、するよ。教え子に言うのは、羽田さんが始めて。」
(シーン)
「武彦くん、苗字は『白川』なの。だから来年度からは『白川先生』って呼んでねん♫」
「イヤです。『伊吹先生』って呼び続けますからーーって、ってことは、」
「あらやだ~wwwww寿退職するって思ってたでしょ、羽田さん?ww」
羽田さんの顔が、急激に赤くなった。
「……ふあんでした、しょうじき」
不安だったんだ、
寂しい思いを抱かせちゃったんだ、この子にも。
……情けない。
「(羽田さんの手を取って)はい、元気出しなさいよ、羽田さん。あたしがこの学校から消えることはないんだから」
「(ハッとして)せんせい、指輪、はめてる……!」
羽田さん、気づいた!
そだなー、
指輪はめたからには、もっとシャンとしないとだめだなー。
「よし、約束しよっ」
「ど、どんな約束ですか」
「授業中にあたし寝ない」
「」