さやかの家
さやかの部屋
に さやかとわたし
・食後の珈琲たいむ
「愛ってさぁ」
「なに」
「紅茶、ほとんど飲まないよね」
「紅茶よりコーヒーのほうが好きだからよ、そりゃ」
「なんで?」
「(^_^;)……えっと……、
紅茶よりもコーヒーのほうが、おいしいから」
「(*´-∀-)フフッ」
「笑うなw」
「あんたも笑ってんじゃんww」
「wwwwww」
「wwwwww」
草を生やしすぎた。
えっ?
『なんでネットスラングに詳しいんですか?』だって?
――詳しくないわよw
「(カップを置いて)もうすぐ――」
「バレンタインだ、って言いたいんでしょ?」
「うん」
「今年の2月14日は木曜日か」
「そうね」
「……その日ね、」
「(きょとん)」
「(・_・;)アツマくんの、第一志望の試験日なんだ」
「あっ…」
「い、いいじゃん、終わったあとに『お疲れさま~』って渡せば」
クマのぬいぐるみに顔をうずめるわたし。
驚くさやか。
「(クマさんに身をゆだねたまま)アツマくんがどんな顔して帰ってくるか、が怖い」
「(;・_・)……」
「さやかにはこんな経験ないから、イマイチ想像できないかもしれないけど」
「(💢・_・)むうっ」
「(;・Д・)……け、経験ないことない。
兄さんの、高校受験と大学受験のとき。
兄さんが試験から家に帰ってくるの、緊張して待ってたもの」
「(クマさんを抱きしめながら)でも、兄さんは、きょうだいでしょ?」
「(;´Д`)クマさん没収!!」
「あんたアツマさんのこと『おとうさんみたいだ』って言ってたことあったじゃん」
「あれ、さやかに言ったことあったっけ?」
「(;-_-)」
「あーのーねーえー」
「どしたのさやか」
「当事者じゃないからわかることがあってさ」
「??」
「あんた、アツマさんに対して、ノロケすぎよ」
「Σ(・_・;)ピクン」
「『ノロケ』って、漢字でどう書くか、わかる?」
「(・_・;)……わかる」
『惚気』。
「末永く幸せな関係をキープしていきたいんでしょ?」
「(´Д`;)き、きがはやいよっ!!」
「あんたに必要なのは適度な距離感よ」
「距離感……」
「(・∀・;)…でもさ。
先月、アツマくんの誕生日で。
わたし、アツマくんの受験が一段落したら、ふたりでどこかに出かけたいな~と思っていて。
それで、誕生日に、アツマくんにもそのことを伝えてあって」
bakhtin19880823.hatenadiary.jp
↑参考記事
「ーーどんな言い方した?w」
「(冷や汗をかいて)ぐっ……、
た、た、た、
『誕生日プレゼントが、デート』だって」
「wwwwwwwww」
「(・3・;)さ、さやかにはこんなこと言う人いないくせに」
「(冷静に)どこに行くか決めたの?」
「(-_-;)まだ。」
「じゃあ、さきにわたしとデートしよう」
「(゚.゚;) ポカーン」
「(゚.゚;) 『コミック百◯姫』でも読んだの? あんた」
「なに、その如何にもいかがわしい雑誌」
「うちのお邸(やしき)に、◯迅社っていう出版社から送られてきた」
「・・・・・・、
(;´Д`)ハァ!?」
・どういうコネクションが戸部邸に?!
・あ、このブログFictionですから!!!!!