ぼくの名前はハル。
サッカー部。
きょう、サッカーの試合があって──、
なぜか試合後、
喫茶店で女子高生三人に囲まれている。
(;-ω-)ウーン…
マネージャーのマオさん(女子高生その1)「ね! こいつ(ぼくの肩をポンポン叩いて)逃げ足だけは速いんだから」
ぼく「そこはダッシュ力って言ってくださいよ」
羽田愛さん(女子高生その2)「グラウンドで走り回ってるのがいちばん楽しいって、ほんとうだったんだね!」
マオさん「頭の回転より足のほうが速いからね~」
女子高生三人とも『wwwwww』
ぼく「(´-﹏-`;)」
羽田さん「ねぇハルくんは、短距離と長距離だったら、どっち?」
ぼく「へっ」
マオさん「ばーか、走るなら短距離走か長距離走か、ってことでしょ」
ぼく「ちょっとはぼくに翻訳する時間をください」
羽田さん「(´∀`*)フフw」
ぼく「ぼくは……短距離、100メートルとか」
羽田さん「そっかー。わたしは長いほうがいいかな」
ぼく「陸上部なの」
羽田さん「ちがうよん」
ぼく「でも走るんでしょ」
羽田さん「トラックで、じゃなくてね」
ぼく「運転は……そりゃ、できないよね」
女子高生三人『・:*ゞ(∇≦* )ぎゃはははは』
羽田さん「す、すごいボケだ、ハルくん、すごいボケwww」
(´; ω ;`)うう…
『トラック』を素で自動車の『トラック』と混同したこと、口が裂けても言えない。
ぼく「じゃあランニングとか、か」
羽田さん「そうだね。アツマくんも、あの邸(いえ)の周り、よく走ってるよ」
アツマさんと藤(フジ)先輩は、三年生どうし、大学受験の勉強会やってるそうで、不在だ。
アカ子さん(女子高生その3)「でも短距離もすごいのよ、愛ちゃんは。たとえば100メートルだと……」
羽田さんの100メートル走の時計を言うアカ子さん。
そ、そのタイムは…(;´Д`)
マオさん「( ゚д゚)ぽかーん」
アカ子さん「どうしたんですか?」
マオさん「わたしの高校の女子で、羽田さんのタイムより速く走られる女子、いないよ…。」
アカ子さん「(゚д゚ )カポーン」
羽田さん「(照れながら)も、もうっ、アカちゃんったらw
──でもアカちゃんだって運動神経いいじゃないの」
えっ、そうには見えない。
ぼく「えっ、そうには見えない」
ぼく「あ:(;゙゚'ω゚'):」
アカ子さん「( ¯−¯💢 )」
マオさん「はるがー、はるがー、じらいふんだぁーー」
アカ子さん「ハルくん、わたしのことなんだと思ってるの!?」
羽田さん「まぁまぁ」
アカ子さん「箱入り娘?
か弱いお嬢様?
生まれた年のワールドカップも知らない世間知らず??」
ぼく「( ´・ω・`)シューン」
あの時の一件、
「ぼくらが生まれた年に日韓W杯だったね」ってことをアカ子さんが知らなくて、
ぼくが、「冗談だよね」って言い、アカ子さんをムスッとさせてしまった、
その時のことをバッチリ記憶されていた。
アカ子さん「(。Ծˇ_ˇԾ 。)」
ぼく「ごめん、悪かったよ。無神経なこと二度も言って」
アカ子さん「(。Ծˇ_ˇԾ 。)」
羽田さん「ハルくんは素直だね。素直に謝った。
──だから、アカちゃんも素直になんなさいよ」
アカ子さん「(Ծˇ_ˇԾ 。;;)」
アカ子さん「(´・_・` ;;)」
アカ子さん「(´・_・`;)あ、愛ちゃん、わたし、素直になりなさいって、
誰に?」
羽田さん「(満面の笑みで)ハルくん💛」
アカ子さん「Σ(OωO )!?」
アカ子さん「あんまりおちょくらないでよっ」
ぼく「そうだよそうだよ」
羽田さん「どっちも素直になれない💛」
ぼくとアカ子さん『なんだとーっ!』
マオさん「息……、ぴったりw」
羽田さん「ですよねーヽ(´▽`)/」
アカ子さん「愛ちゃん、どうして……」
ぼく「(´^`)プイッ」
アカ子さん「( •︵•。 💢)むぅ」