わたしの学校
の
室内プール
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……けっきょく、パワプロ勝負でも、アツマくん率いる暗黒タイガースに、大魔神とマシンガン打線を擁しているはずの、名将「ゴンドウ・アイ監督」率いるところの、横浜ベイスターズ(98年)は、圧倒されまくってしまった。
あまりにもわたしがコントローラーを操作するのがヘタで、かわいそうになったのか、アツマくんが、わざと野手に変な動きをさせるとか、露骨に手を抜いてきたので、「もういいよ」と不憫になり、
『せっかく2人対戦のテレビゲームを用意してくれたのに、ごめんね。』
と、早めに切り上げてお風呂に入り、金曜の夜だったけど、夜更かししないでベッドに入り込んだ。
夜更かししなかったのには、もうひとつ理由があって。
それは、土曜の午前中に、水泳部のみんなに許可をとって、学校の室内プールを使わせてもらえることになったからで、ほら、寝不足の状態で泳ぐのは、わりと危ないでしょ?
『羽田さん、葉山先輩にリベンジするの?』
準備運動を15分ちかくかけてやり終えたわたしに、2年生の水泳部員のひとが、不意に訊いてきた。
「あー、バレてましたかw」
『だって昇降口のところの掲示板に貼ってあるんだもん、みんな見るし、見て、羽田さんが……えーっと、このまえのコンテストのときの、汚名を挽回するというか、なんというかそんなことをおもっていて(・_・;)』
「そんな気を使わなくていいですよwwwwww」
『すごい! 立ち直ったんだね(゜o゜;)』
「それに、センパイ、汚名は、返上するものです」
『あっ』
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(↑詳しくはこれで)
「でもなんでまた、水泳の練習で、ピアノコンテストのリベンジを?」
えっ!?
突然聞こえてきた、この声は、紛れもなく……!
「葉山先輩!?」
葉山先輩が、プールサイドのテーブルで、メロンソーダ飲んでる……。
「えーっとですね、だれが裏で糸を引いているか知りませんが、文化祭のアレは、ピアノに加え、『料理』と『クイズ』でしたよね?」
「たしか、そうだったねえ」
「料理を作るにも体力って必要じゃないですか」
「(すっとぼけて)そう?」
「ほら、ずっと立ってたり、オーブンを使う時にはしゃがんだりするし、並行してオカズを作るときは、『機敏さ』が必要になってくると思うしーー」
「(すっとぼけて)そう?」
「クイズにしても、頭脳を働かせるには、なにより元気なカラダをつくらないと…」
「(すっとぼけて)そうなんだw」
「ほら、大昔のテレビ番組で、『知力・体力・時の運』っていうキャッチコピーがあって」
「(すっとぼけて)そうなんだw」
「……べ、べつに、泥んこに飛び込む練習してるわけじゃないですよ」
・戸部邸
・懐かしのプレステソフトをプレーしてたアツマ
『ふえっくしゅん!!!』
「だ、だれだあ、おれにとつぜんクシャミを出させたやつは」