愛の学校
放課後
体育館裏……
愛「……葉山先輩?」
葉山先輩「( 。^_^。)」
愛「いったいなんなんですか、いったい」
葉山先輩「ヨーロッパ旅行……
辞退しようかなって」
愛「!!!」
愛「それで、わたしの事情を知って、わたしにヨーロッパ旅行を譲ろうって魂胆……(ワナワナ)
ふざけないでください!!」
葉山先輩「どうして?」
愛「わたし準優勝とかそういうのじゃないんですよ!? 失敗したんですよ!? とちゅうで演奏ほっぽりだして──」
葉山先輩「あなた、わたしのからだが弱いの知ってるよね?」
愛「し、知ってますよ。だからヨーロッパ旅行できないってはなしですか?
でもわたしにそのはなしは振らないでください。わたしはわたしに負けたんですからっ」
スタスタと立ち去る愛。
葉山先輩「どうしよっかな……。
金券ショップ……(腹黒な笑い)」
夜
戸部邸
♪トントントン♪
アツマ「愛か」
愛「(うつろな表情で)人生相談…」
アツマのベッドに並んで腰掛ける。
愛「……そういうことなんだけど……」
アツマ「で、おまえはどうしたいんだ?」
とつぜん、アツマを背中から抱きしめる愛。
アツマ「ひひひひひいいいいいΣ(゜ロ゜;)」
愛「~~」
アツマ(なんだこいつ、欲求不満か?)
アツマ「あのなー愛ちゃん、そういう体勢で身体揺らされたりすると、こちらとしても苦しいんだ(;^ω^)」
愛「~~………………」
愛「アドバイス。」
アツマ「アドバイス言ったら、降りてくれるか? 身体から」
愛(コクンとうなずく)
アツマ「勝てばいいんだよ。」
愛「(抱きついたまま)それだけ?」
アツマ「勝っちまえよ、葉山先輩に」
愛「む~」
アツマ「だ、だから、はやく離れような!? 重苦しい」
怒った愛「がるるる〜」
アツマ「ば、バカ、引っかくな、引っかくなって(;´Д`)」