最大級の胸騒ぎ

終業式ーー

アツマ「やったああああぁ!!! 夏休みだ夏休みだ夏休み」

愛「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

アツマ「うわっ出た!!」

愛「夏休みなんてないでしょ!?

アツマ「へっどういうこと」

愛「受験勉強💢」

アツマ「あっ( ゚д゚)」

愛「なに平和ボケしてんの? あと半年したらセンター試験が始まっちゃうのよ」

アツマ「」

愛「固まらないでよ」

アツマ「」

 

 

さすがに危機感を持ったのか、アツマがなにやらパンフレットをまさぐり始める

 

アツマ「(予備校のパンフレットを眺め)じーーーーーーっ」

愛(夏期講習か・・・)

 

 

夏期講習・・・・・・

行くのかな、アツマくん、夏期講習。

どこの予備校に?

校舎はやっぱり都心になるのかな。

そしたら、昼間はこの邸(いえ)には居ないのよね。

さみしい・・・・・・

 

 

 

 

 

あ、あれ!?

 

なんでわたし、

なんで、

アツマくんが夏期講習に行くと、さみしいの・・・・・・!?

 

アツマ「おーい」

愛「(・_・;)」

アツマ「おーーい」

愛「」

 

アツマ「夏風邪か?

 

愛「はい!? (;´Д`)」

アツマ「あたまが沸騰しそうじゃないか」

愛「だれの」

アツマ「おまえに決まってるだろ

 

えっ・・・・・・。

 

「さみしい」という感情で、なんで顔が火照るの、わたし・・・・・・。

 

たぶん、たぶん、外が暑すぎるからよ!

 

アツマ「図書館行く」

愛「どうぞ・・・・・・」

 

 

 

流さん「アツマが自分から図書館行くなんて珍しい」

愛「読みたい本でもできたんでしょうか。今夜はお祝いしないと(・_・;)」

流さん「いや、たぶん受験勉強でしょ」

愛「あ(;´Д`)」

 

愛「わ、わ、わたし」

流さん「?」

愛「プールにでも行ってきましょうか。こんな暑さだし、とろけそうになっちゃうから」

流さん「( ̄ー ̄)ニヤリ……」

愛「・・・・・・・・・・・・流さん?」

 

流さん「素直じゃないなあ

 

愛「!!!!!!!!!

 

 

あわてて階段を駆け上がり自分の部屋に飛び込む愛

 

呼吸が……

息苦しい……?

 

ちがう、

焦って?

でも、焦りとはちょっと違う気持ち、

ドキドキしそうな気持ち、

だから脈拍が速くなって、

でも、わたし、なんでドキドキしてるの?

 

アツマくんがいないとさみしいから!?

流さんに、素直じゃないって言われたから!?

 

そもそも、なんで流さん、わたしが素直じゃないなんて、

 

!!!!!

 

もしかして、わたしのアツマくんへの感情が、素直じゃないってこと!?

 

もしかしなくても。

 

でも、どうして!?

 

そんなにわたし、

アツマくんを……

もとめてるの!?