- 作者: J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山滋比古,槇未知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
- メディア: 文庫
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前回
読書の第三のレベルである「分析読書」の、第一の規則について途中まで話した。
愛「アドラーさんは、理論的な本と実践的な本を定義しているわ」
「理論の本は事実を教え、実践の本は方法を教える」(76ページより)
愛「ちなみに、この『本を読む本』は、理論的な本か、実践的な本か、いったいどっちだと思う?」
アツマ「そりゃ、実践的な本だろ」
愛「正解」
愛「ちなみに、この本では、倫理や経済の本も実践的な本に入るの」
アツマ「えっピンと来ない」
愛「倫理の本は、人生いかに生きるか、ひとがどう行動すべきかを教えるから実践的な本なのだ、とアドラーさんは主張しているわ。
経済の本も、例えば社会生活において経済活動をどう行うべきかを教えるから、やはり実践的な本なんだよ、という主張ね」
アツマ「なんか、『〜すべし』っていうのがキーワードっぽいな」
愛「鋭い! 実践的な本には、『べきである』という語尾が付きものよね? そこまであからさまじゃなくても、『〜するより〜するほうがよい』というような記述が見受けられるものよ」
アツマ「でも、理論的な本と実践的な本の区別が、まだはっきりと理解できないなぁ」
愛「書庫から本を取ってきていい?」
アツマ「どうぞ……」
愛が持ってきた本は!?