圭二のJ-POP講座「テレビとの相乗効果の巻」

 

イノセントワールド

イノセントワールド

 

 

圭二「前回きみに聴かせたこの『イノセントワールド』という曲は、ある飲み物のCMソングです。さて、なんでしょう?」

小鳥遊七鳥子(たかなしなとこ)「ポカリスエット

圭二「:(;゙゚'ω゚'):ブシュウウウウウウウゥ

七鳥子「だ、大丈夫ですか!? 体調が悪いのでは」

圭二「(立ち直って)惜しい! 非常に惜しい! 正解にしてあげてもいいぐらいに!!

 あのね、『イノセントワールド』は、アクエリアスのCMソングです」

 

イチロー「これはニアピン賞だね。素晴らしい」

七鳥子「いいえ、それほどでも……」

圭二「で、『イノセントワールド』は1994年の楽曲なわけです。

 さらに年を3年前の1991年に遡らせます」

 

 

東京ラブストーリー DVD BOX

東京ラブストーリー DVD BOX

 

 圭二「東京ラブストーリーというドラマ、知っていますか?」

七鳥子「知らないです……」

イチロー「名前だけは知っているな。再放送とかでチラリと観たかもしれない」

圭二「1991年1月に放映開始されたフジテレビのドラマ作品です。視聴率が極めて高く、一躍『社会現象』になった、フジテレビを代表するテレビドラマです」

イチロー「ドラマが社会現象かぁ」

七鳥子「わかります。『半沢直樹』は日本人みんなが観ていたと思います」

イチロー「は……『半沢直樹』の主題歌ってなんだっけ(;´∀`)」

圭二「そして『東京ラブストーリー』の主題歌になったのが、ラブ・ストーリーは突然にという曲でした」

イチロー「か、華麗にスルーされた(´゚д゚`)」

Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に

Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に

 

イチロー「あ! このジャケット、おれ、見たことある」

圭二「当然だよ。270万枚売れたんだもん」

イチロー「ヒェーッww」

圭二「歌ったのは小田和正というおじいさんおじさんです。小田和正は、もともとオフコースというグループの中心人物で、昭和40年代から活動していました」

七鳥子「遅咲きだったんですか?」

圭二「違います。

 

さよなら [EPレコード 7inch]

さよなら [EPレコード 7inch]

 

 

今流してるこの曲、聞いたことないですか?」

イチロー「ああ、なるほどね」

七鳥子「ぜんぜん聞いたことないですすみません……

イチロー「ガビ~ン」

圭二「うぉぉぉぉぉぉ:(;゙゚'ω゚'):」

七鳥子「な、なんて名前の曲ですか」

圭二「オフコースの『さよなら』って曲だよ。1979年12月に発売されて、大ヒットして、翌年のオリコン9位になった、オフコースの代表曲だよ」

七鳥子「わかりました!」

圭二「何を?(;´Д`)」

七鳥子「小田さんは、遅咲きじゃなくて、『オフコース』の時代から人気者だったんですね!」

圭二「う、うん……(;´Д`) オフコースが人気になるまでにも『いきさつ』があるんだけど、そういうことにしておこうか……」

 

圭二「なにが言いたいかというと、テレビドラマと楽曲が密接に関係して、相乗効果を産んだ例として、いちばん引き合いに出されるのが、東京ラブストーリー』と『ラブ・ストーリーは突然になわけです」

七鳥子「なるほど」

 

圭二「ちなみに、1991年のオリコン年間シングルチャートの1位が『ラブ・ストーリーは突然に』なわけですけれども、実は2位もフジテレビのドラマの主題歌だったんですよ」

 

副編集長が自分の席から『名前出してええんか?』

 

圭二「知りません!!」

七鳥子「え、歌った人の名前出すとなにかまずいんですか」

圭二「グレーです!!

七鳥子「え」

イチローCHAGE and ASKAの『SAY YES』だよね、でもASKAは……」

七鳥子「え」

圭二「ASKAのことは放っておこう!! ちなみにわたしにとって彼の全盛期は光GENJIのプロデュースをしていたときです!!」

 

 

101回目のプロポーズ [DVD]

101回目のプロポーズ [DVD]

 

 

七鳥子「えっ、これ、左に写ってる男の人って、武田鉄矢さんじゃないですか!?」

圭二「鋭い!!

 

圭二「『SAY YES』は、フジテレビの101回目のプロポーズというドラマの主題歌でした。

 ↑の画像の通り、主人公は、浅野温子さんと武田鉄矢さんです」

イチロー武田鉄矢のほうが主人公じゃないの?」

圭二「厳密に言うと、主演は浅野温子のほうらしいよ」

イチロー「( ゚д゚)ソウナノカ」

 

・『101回目のプロポーズ』の例のシーンを鑑賞する

 

七鳥子「ひゃああああああ、危ない!!」

圭二・イチロー「(´ー`)」

七鳥子「あ、よかった……轢かれないで(;´Д`)

 えっ、驚かないんですか、先輩がたは?」

イチロー「あのね、僕らぐらいの世代は、このシーンを嫌というほど見せられて育ったんだよ」

圭二「そうだね」

 

圭二「『SAY YES』は合計280万枚以上売れました。

 これも、テレビドラマと楽曲が相乗効果を産んだ代表例としてさかんに引き合いに出されます」

 

圭二「で、今回は何が言いたかったかというとですね、大ヒットする曲は、必ずといっていいほど、ドラマだったりアニメだったりバラエティ番組だったりCMだったり、そういったものに使用されています」

イチロー「もう少しわかりやすく」

圭二「だからさあ、『イノセントワールド』は、アクエリアスのCMソングだったわけだよね?」

イチロー「うん」

圭二「で、91年のふたつの楽曲が、密接にテレビドラマと結びついていたところを見てきたわけだよね?」

イチロー「うん」

圭二「さらに言えば、1990年、つまり『ラブ・ストーリーは突然に』と『SAY YES』の前年にいちばん流行った曲は、フジテレビの某テレビアニメの主題歌だったよね?」

イチローほんとだ!

圭二「さらに言えば、91年の年間3位の『愛は勝つ』っていう曲は、フジテレビの『やまだかつてないテレビ』っていうバラエティ番組で使われた楽曲なんだよ」

イチロー「なるほど」

圭二「で、こういう相乗効果を5文字でいうと……」

イチロー「わかった、『タイアップ』だ」

圭二「素晴らしい!!」

 

七鳥子「でも、『タイアップ』って、英語で書くとどういうスペルになるんですか? (´∀`)」

圭二「( ゚∀゚)・∵. グハッ!! 鋭い

 

編集長「盛り上がってるじゃないか」

イチロー・圭二「あ、編集長」

編集長「タイアップの綴りはな、『tie up』だ」

圭二「一種のイディオムなんでしょうか……」

編集長「どうだろうね。

 ちなみにおれは『やまだかつてないテレビ』をリアルタイムで見ていた世代だ」

圭二「オッサンなのがばれますよw」

編集長「やかましいわ!!(#゚Д゚)